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2018年07月29日わずか12分間に茨城県2ヶ所で地震、中央構造線との関係は


 
2018年07月29日の午後、わずか12分間の間に茨城県南部M3.5・震度2と茨城県沖M4.1・震度3の地震が相次いで発生した。震源の位置は離れていたがこれらの地震はどちらも、関東まで伸びているのではないかとされる中央構造線に近い場所で起きていたとみられる。

07月29日15:21 M3.5 震度2 茨城県南部
07月29日15:33 M4.1 震度3 茨城県沖

上記左図の通り震源の位置は異なっており、茨城県の東西で短時間の間に揺れが連発した形だ。

茨城県南部における有感地震は07月18日以来、また茨城県沖では07月23日以来と地震の多い震源として知られる場所だけに今回の地震もそれぞれ珍しいとは言えない。

だが、今回の地震にはわずか12分間の間に起きていたという点以外にも2つ共通点が存在している。

ひとつが震源の深さが共に約50kmだった点。そしてもうひとつが、関東地方まで伸びているとされる中央構造線沿いであったという点である。

上記右図はWikipedia「中央構造線」の項目に掲示されているマップで、赤いラインが中央構造線を示している。中央構造線断層帯は日本最大の断層群であり、九州から関東地方にかけて日本列島を東西に貫いている。

長野県から東についてははっきりしていない部分もあるが埼玉、茨城などを通って太平洋へ抜けている可能性があると考えられており、2016年の熊本地震の際には中央構造線断層帯沿いに関西、中部方面に強い地震が伝播するのではないかとして注目を集めた。

更に2018年06月18日の大阪府北部M6.1・震度6弱においては、付近を走る断層帯で1596年に慶長伊予地震、慶長豊後地震、慶長伏見地震が連発していたこと、これらが中央構造線断層帯沿いの連動型地震であったと考えられていることから、中央構造線断層帯への関心が再び高まったのは記憶に新しいところだろう。

熊本地震以降、中央構造線断層帯沿いにおける強い地震発生の可能性に多くのメディアが言及してきたが、首都直下地震への懸念と結びつける論調も目立ち、中央構造線断層帯が首都圏を縦断する断層にプレッシャーを与え首都直下地震を引き起こすのではないか、といった形が多い。

今回茨城県で起きた2つの地震はそれぞれ震源の深さが約50kmと浅いとは言えないものの、ごく短時間の間に相次いだことから、中央構造線との位置関係に注意しながら、今後発生する地震を注視していく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁・Wikipediaより。
【Wikipedia】中央構造線