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2018年08月08日長野県で過去最多ペースのツキノワグマ目撃と多発年度に起きていた地震とは


 
長野県でツキノワグマ目撃が急増しており、2018年04~06月の件数が過去最多だった年を上回るペースだという。では、過去に多かった年に目立った地震は起きていたのだろうか。

これは08月08日に読売新聞が報じており、「クマ大量出没年」として警戒を呼びかけているという話題だが、クマの大量出没年は「4年に1度」だと言い、過去に目撃が多かった年に言及していることから、当時起きていた地震との照合結果について紹介しておく。

長野県の鳥獣対策・ジビエ振興室によると、クマの目撃件数が過去最多だったのは最近では2006年度の3,362件で次が2010年度の1,591件、そして2014年の1,575件だという。

これが2018年04~06月に296件と過去最多を上回るペースというということで、目撃情報が多い年には人的被害も増えることから住民に警戒を呼びかけている形。

クマに関する話題としては民家近くに現れた、山で遭遇し襲われた、といった形で報道されることは珍しくないが、今回のように統計として記事となるケースはそれほど多くない。

では、長野県付近において過去にクマが多数目撃された年に地震活動に目立った特徴はあったのだろうか。

クマの出現と地震との関係については否定的な見方も出来るのだろうが、実は専門家はその関連を否定していない。

2018年06月に公開されたポストセブンの記事の中では、イルカやクジラ、それにシカやクマと地震との関係について説明されていたが、東京農業大学の太田光明教授が「哺乳類は地震発生前に何らかのストレスを感じていることがわかってきている」とした上で、クマなど野生動物の出没について「ドングリの不作など別の原因がある可能性も大きいでしょうが」としながらも「地震の前兆を察知しての異常行動であることは否定できない」と語っているのだ。

では、長野県で過去にクマの目撃が多かった2006年度と2010年度、そして2014年度にそれぞれ、強い地震は発生していたのだろうか。04月01日から翌年03月31日までについて調べてみると、地震が起きていたのである。

2006年度の場合、2007年03月25日にM6.9・震度6強を記録した能登半島地震を該当地震と出来そうだ。また2010年度の時には東日本大震災の翌日、2011年03月12日に長野県北部でM6.7・震度6強。そして2014年度の事例では2014年11月22日にM6.8・震度6弱の長野県神城断層地震がそれぞれ発生していた。

2018年度はと言えば、既に05月25日に長野県北部でM5.1・震度5強が起きているが、強い地震が更に起きるのだろうか。
 
関連URL:【読売新聞】4年に1度の「クマ大量出没年」…警戒呼びかけ 【ポストセブン】千葉でスナメリ、神奈川でシカ、秋田でクマ3倍の恐怖