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2018年08月11日福島県沖でM5.1・震度4、同位置でのM5クラス3連発で前震の可能性高まったか


 
2018年08月11日の06:11に福島県沖でM5.1・震度4の地震が発生した。今回の地震が問題であるのは、07月31日のM5.4、08月08日のM4.8に続いて短期間の間にほぼ同じ位置におけるM5クラスがまた起きた、という点である。

日本国内でM5以上が記録されたのは08月08日の三陸沖アウターライズM5.3・震度3以来3日ぶり。福島県沖としては07月31日のM5.4・震度4以来11日ぶりである。

今回の地震で最も懸念すべきは07月31日のM5.4以降続いている揺れが更に規模の大きな地震に繋がる可能性を否定出来ない点だ。

福島県沖では07月31日のM5.4の後、08月04日のM3.7・震度1や08月10日のM4.1・震度2も起きているが、これらは震源の位置が離れている他、深さも約30km、約40kmと多少異なっている。

しかし、M5クラスの3回についてはいずれも震源位置・深さ共に共通しているのである。

07月31日 M5.4 震度4 福島県沖(北緯37.2度/東経141.3度・深さ約20km)
08月08日 M4.8 震度3 福島県沖(北緯37.2度/東経141.3度・深さ約20km)
08月11日 M5.1 震度4 福島県沖(北緯37.2度/東経141.2度・深さ約20km)

従ってこれら3回の地震には何らかの関連性があると考えるべきであり、更に規模が近いことから08月08日のM4.8と08月11日のM5.1が07月31日M5.4の余震、と断してしまうのも早計なのである。

07月31日にM5.4が起きてから、08月02日には福島県沖で無感地震が続いていると指摘、また08月08日のM4.8発生で東日本大震災や平成28年熊本地震の事例から福島県沖における一連の地震が前震である可能性を紹介していたが、今回のM5.1・震度4によってその状態は継続しているものと考えた方が良いだろう。

07月末からの一連の地震が、複数回のM5台前半の連発によって収束する可能性も勿論否定は出来ないが、一段規模の大きな地震に発展する恐れも同様に否定出来ない。

2017年12月下旬から01月上旬にかけての事例では、M5.5、M5.0、M5.6、M5.3と続いた後に2017年01月05日のM5.8・震度4に繋がっていたケースがある。

また2017年02月下旬にM4台が4回続いた後にM5.6・震度5弱が起きていたケースもある。更に2013年10月上旬から下旬にかけて福島県沖でM4台が9連続した際には、2013年10月22日のM5.3の後、10月26日にM7.1・震度4という大地震が発生していたのである。

これらの事例ではいずれも震源位置にずれがあったが、今回はほぼ同じ震源位置においてM5.4、M4.8、M5.1と同規模の地震が続いていることから、より高い注意を払っておくべきだろう。

そして一連の震源位置が福島県沿岸と言ってよい位置であり、福島第一原発にも近い場所であるという点が、緊張感を一層高めているのである。
 
※画像は気象庁より。