180814-009chibakentohooki

2018年08月14日千葉県東方沖でM4.8・震度3の地震、スロースリップやM6.0との関連は


 
2018年08月14日の12:35に千葉県東方沖でM4.8・震度3の地震が発生した。06月に関心を集めたスロースリップや07月のM6.0との関連はあるのだろうか。今後の注意点は。

千葉県東方沖でM4.8・震度3が発生

千葉県東方沖では08月11日にもM4.4・震度1が起きるなど8月に入ってからの有感地震としては今回が5回目あり珍しいとは言えないが、震度3以上を観測したのは07月07日のM6.0・震度5弱以来5週間ぶりであることから、比較的注目を集めているようだ。

千葉県における地震ということで06月上旬からのスロースリップによる影響を懸念する人もいるかもしれないが、スロースリップに関しては07月10日に地震調査委員会が開いた会合で動きが鈍化していると報告されていたことから、直接の関係性は薄いとみられる。

これはスロースリップが発生していた時期に千葉県付近で起きていた地震の震源の深さが20km前後が多かったのに対し、今回の震源の深さが約60kmとされている点からも示すことが出来るが、今回の地震はスロースリップというよりも寧ろ07月07日のM6.0の余震という位置付けで考えることが出来そうだ。

というのも今回の地震の震源位置は「北緯35.2度/東経140.6度・深さ約60km」で、07月07日のM6.0・震度5弱の震源位置「北緯35.1度/東経140.6度・深さ約50km」に近いためである。
 

強い地震に繋がる可能性は

では、今回の地震によってより強い地震が起きる可能性は少ないと考えてよいのだろうか。どうもそういうわけでもないようだ。

まずスロースリップとの兼ね合いで言えば、鈍化の見解をまとめた地震調査委員会が07月10日の時点でその後も強い地震が起きる可能性があると指摘していた点が挙げられる。当時、NHKはニュースでその根拠についてこう伝えていた。

NHK「7年前の平成23年には、11月の初めごろに『スロースリップ』が収まったあと、およそ1か月後の12月3日に、千葉県で最大震度4の揺れを観測する地震が起きたということです」

現在、スロースリップが鈍化してからちょうど1ヶ月。今回の地震をきっかけに更に強い揺れが襲う可能性は否定出来ない。

次に、今回の地震についてUSGSはM5.1と記録しているが、東日本大震災以降、千葉県の沖合で発生してきたM5以上の地震をマッピングすると、今回の震源付近ではこれまでに強い地震が起きていないことがわかる。

上記でオレンジ色で示したのが今回の震源、そして水色が07月07日のM6.0であるが、南側の相模トラフに近い一帯ではM5以上が観測されていないのだ。

08月12日にアラスカでM6.4が発生した際に、近い震源で同規模以上の地震が起きてから1ヶ月以内の日本国内における揺れについて傾向を調べたところ、6回中3回で相模トラフ沿いでのM5以上が観測されていたことも、直近の強い地震に注意が必要であることを示している。

最後に相模トラフということで今回の地震が1703年12月31日の元禄関東地震(M8.2)の震源域に含まれる場所で起きた点についてだが、2017年09月に発表された研究では元禄関東地震と同じタイプの地震は最短で発生間隔が500年とされていることから、切迫しているというわけではない。

地震本部の30年予測も「相模トラフ沿いのM8クラスの地震」を最大M8.6がほぼ0~5%の確率で発生するとしているが、同時に相模トラフにおける「プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震」については「M6.7~M7.3」の規模の地震が「70%程度」という非常に高い確率で見込まれていることも忘れるべきではないだろう。
 
※画像はUSGSより。