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2018年08月26日択捉島南東沖付近でM5.1、複数のシグナル出ていた北海道で地震


 
2018年08月26日の日本時間14:57に択捉島南東沖とみられる震源でM5.1の地震が発生した。今回の地震は直近に起きていた事例における過去データから、いくつものシグナルが見られていた。

複数のシグナル出ていた北海道M5地震

今回の地震は震源の深さは7.9kmと浅かったが、日本国内では震度1以上は観測されておらず、無感地震としての扱いとなる。

択捉島南東沖では07月24日にM5.008月07日から08日にかけてもM4~M5クラスが3回相次ぐなど最近地震が目立っているが、前者を紹介した際に指摘した通り過去10年間、年間の有感地震発生数が0~6回であったのに対し2018年は既に6回に達するなど地震の増加傾向が見られている。

千島海溝沿いではM8.8以上の巨大地震が切迫しているとされていることから北海道東部方面については要注視状態が続いているが、大きめの地震に対してはこれまでにも複数のシグナルが出ていた。

07月06日にカムチャッカ半島付近でM6.1が発生した際に北海道で2ヶ月以内にM5以上が複数回起きる傾向があると紹介していたが、該当地震は今回が既に4回目である。

また08月12日にアラスカでM6.4が起きた時にも「千島海溝から日本海溝にかけての一帯でM5以上」としていたが、08月24日の青森県東方沖M5.1に続いて今回該当地震が発生した形。

更に08月16日のアリューシャン列島M6.6についても、その後「北海道でM5以上が起きる可能性」と指摘、10日後に今回択捉島南東沖でM5.1が発生したことになる。

これらの点からは今回の択捉島南東沖M5.1は十分に想定の範囲内だったと言える。
 

類似地震のその後は

では今回のM5.1以降、どのような展開が考えられるのだろうか。

まず、冒頭で紹介した最近の択捉島南東沖における2つの地震、07月24日のM5.0と08月07~08日のM4~M5クラスと今回の地震は性格が違っている点に注意が必要だ。

今回のM5.1が深さ7.9kmであったのに対して、前者は深さ140km、後者は深さ20~40kmと異なっているためだ。

深さ10km以下でこれまでに起きてきた今回の震源付近のM5以上はそれほど多くなく3例程度である。これらについてその後の国内地震発生状況について追跡してみると、やはり北海道方面での揺れが続く可能性がある、と言えそうな結果であった。

3例のうち1994年10月08日に択捉島南東沖で起きたM5.4(深さ9.1km)は、その4日前に発生していた北海道東方沖地震(M8.2)の余震であった可能性があり、北海道東部方面で多数のM5以上が記録されていることから除外するが、それ以外の2例、1990年06月のM5.3(深さ8.8km)と2010年09月08日に択捉島南東沖でM5.5(深さ10km)とM5.1(深さ10km)が相次いだケースでは、いずれも北海道東部での地震が目立っていた。

1990年の事例では6日後に千島列島M5.9、その3日後に青森県東方沖M5.1、また2010年09月の事例では5日後に青森県東方沖でM5.7が起きていたのである。

引き続き北海道東部方面に対しては注意を払う必要がありそうだが、他にも08月24日のペルーM7.1の際に触れた通り、過去の類似条件地震においてはその後浦河沖M6.7をはじめとする択捉島南東沖や釧路沖、根室半島南東沖などにおけるM5~M6台の地震が起きていたことや、08月24日に13ヶ月ぶりの有感地震が観測された根室地方南部が1978年の択捉島付近M7.2の10日前に地震を引き起こしていたことに照らせば、北海道東部方面についてはM6クラス以上も視野に入れておく必要があるだろう。
 
※画像はUSGSより。