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2018年08月29日神奈川県西部で10ヶ月ぶりの地震、その後関東で震度5~6の事例も


 
2018年08月29日の00:40に神奈川県西部でM3.6・震度2の地震が発生した。神奈川県西部としては久しぶりの有感地震であったが、同位置における過去の事例では、その後関東地方における強い地震に繋がっていた例が複数みつかっている。

神奈川県西部で10ヶ月ぶりの有感

神奈川県西部における有感地震としては2017年10月16日のM3.1・震度2以来10ヶ月ぶりで、過去90年間の平均が年に3回程度の頻度だったことに照らすと、比較的間隔をあけての今回の地震だったと言える。

震源の位置は「平山-松田北断層帯」と「国府津-松田断層帯」が交差した辺りだったと見られ、1923年の関東大震災の震源域北西の端付近であった。

首都直下地震との関連では「西相模灘の地震」としてM7.3程度が予測されている地震の想定震源域に近く、多少離れたところには同じく首都直下地震の類型に含まれている「伊勢原断層帯の地震(M6.8)」の震源域がある。

今回の震源に最も近かった2つの断層帯、「平山-松田北断層帯」と「国府津-松田断層帯」において予測されている地震は、前者がM6.8程度の地震が30年以内に0.09~0.6%程度とされているが、後者については「相模トラフで発生する海溝型地震と同時に活動すると推定」として数値は示されていない。

しかしながら相模トラフにおける大地震は地震調査研究推進本部が08月に示した海溝型地震の評価によると30年以内発生確率が03~26%未満の「IIランク」に属しており、M7.9~M8.6程度の規模と予測されているため、要注意であることは間違いない。
 

関東地方で震度5~6の強い地震も

次に、今回の震源位置「北緯35.3度/東経139.1度・深さ約10km」の地点でこれまでに起きてきた地震とその後の国内発震状況について追跡してみると、いくつかのケースで直後に関東地方での強い揺れに繋がっていたことがわかった。

同緯度・同経度では20~40km前後の深さで複数回の地震が記録されている他、深さ120km前後では1990年にM5.3・震度4という強い揺れも引き起こされてきたが、深さ10km前後で発生してきた7回について調べてみると、過半数の4回において2週間以内に関東地方でM5以上を観測していただけでなく、震度6弱という強い地震に繋がっていたケースもみられたのである。

1956年07月のケースでは神奈川県西部でM4.2・震度2が起きてから2週間後に房総半島南方沖でM5.0・震度2とそれほど目立つ地震ではなかったが、1931年の事例では神奈川県西部で06月13日にM3.7・震度1が発生すると翌日にM5.1・震度2、9日後にはM6.0・震度2とM6.4・震度4と茨城県沖で強い地震が立て続けに起きていた。

また震度5以上の例としては、2015年05月15日に神奈川県西部でM2.6・震度1が発生すると10日後に埼玉県北部でM5.6・震度5弱が、そして2016年12月13日の神奈川県西部M2.8・震度1の際には2週間後に茨城県北部でM6.3・震度6弱が起きていたのである。

今回も神奈川県西部が未明に揺れた後、早朝07:36には茨城県沖でM4.0・震度2が早くも発生しているが、関東地方におけるM5以上の強い地震が続く可能性を視野に入れておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。