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2018年08月29日北マリアナ諸島でM6.4の地震、付近では三宅島噴火の直前にも


 
2018年08月29日の日本時間07:35に北マリアナ諸島でM6.4の強い地震が発生した。この地震によって多発しているM6以上が今月22回に達したことになるが、最も近い場所で過去に起きていた同規模の地震では、その直後に三宅島が噴火していた。

今月22回目のM6以上が北マリアナ諸島で発生

M6以上が相次いでいる2018年08月だが、日本時間08月28日の16:08にもインドネシアでM6.2が起きていたことから今回の北マリアナ諸島M6.4によって今月22回ものM6以上地震を記録したことになる。

同月中にM6以上が20回以上起きた例が2016年12月の20回であったことは既に紹介したが、22回以上発生したのは2016年04月の22回以来であることから、今月は2016年以降の最多実績に並んだ形。

M7以上が08月19日のフィジーM8.208月22日のベネズエラM7.3、そして08月24日のペルーM7.1と後半に入ってから連発しているのに加え、M6以上の発震状況を週毎に見てみると高水準にあることが顕著であることから、月末まで地震への警戒を世界的に持続すべき状況と言えそうだ。

08月01~07日 01回
08月08~14日 03回
08月15~21日 09回
08月22~28日 08回
08月29~31日 01回(※08月29日09:00まで)

特に08月にM6以上を引き起こした震源として、伊豆・小笠原海溝からマリアナ海溝にかけては08月17日の硫黄島近海M6.3を含め今回が2回目であった他、アラスカ、南米、南太平洋などで既に揺れている一方、日本列島周辺ではM6以上がまだ観測されていない。こうした点からは特に日本においては月末にかけてM6以上の発生に留意しておく必要があるだろう。
 

三宅島噴火の直前にも

北マリアナ諸島からグアムにかけての一帯では強い地震も多く発生しており、02月にもM6.0が起きていたが、この時の震源は深さ10kmと浅く、今回の59kmとは異なっている。

そこで、20世紀以降、北マリアナ諸島からグアムにかけての付近で記録されてきた深さ50~100kmまでのM6以上について抽出、その後の国内発震を追跡したところ、それほど顕著な連動は見られなかったものの、特に今回の震源に最も近い場所で起きていた事例は、伊豆における群発地震と三宅島の噴火直前であったことがわかった。

これは今回の震源から最も近い位置で、震源の深さも55kmと似た場所で起きた2000年05月03日の北マリアナ諸島M6.0の翌月に三宅島近海や新島・神津島近海における群発地震と三宅島の噴火が起きていたというもの。

三宅島では06月26日から火山性地震が観測され07月08日に噴火が始まっていたほか、伊豆で9月までに6回もの震度6弱を記録し、小笠原諸島西方沖M7.2を含む7回のM6以上を観測していたのだ。

今回の震源付近における地震後に新島・神津島近海が揺れていた例はもうひとつ確認されている。1936年10月30日にグアムでM6.5が起きると、その約2ヶ月後、12月27日に新島・神津島近海でM6.3・震度4を始め12月末にかけての数日間でM5以上が4回立て続けに起きていたのである。

こうした事例の存在を念頭に、伊豆方面に波及する可能性を視野に入れておく必要があるだろう。
 
※画像はUSGSより。