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2018年09月02日奄美大島近海で3連発、琉球海溝沿いや南海トラフ大地震の前にも発生


 
2018年09月02日の夕方から夜にかけて奄美大島近海で3回の地震が相次いで発生した。同日中の3連発以上について過去の事例を調べると、琉球海溝沿いや南海トラフに影響を与える可能性があることがわかった。大地震の直前にも起きていたのである。

奄美大島近海で地震が3連発

09月02日未明には奄美大島北東沖でもM4.1・震度1の地震が起きていたことから、この日奄美大島付近で計4回の地震が発生していたことになる。

09月02日03:44 M4.1 震度1 奄美大島北東沖
09月02日16:43 M4.1 震度2 奄美大島近海
09月02日17:29 M3.1 震度1 奄美大島近海
09月02日18:26 M3.7 震度1 奄美大島近海

奄美大島近海における有感地震としては07月23日のM3.8・震度1以来約40日ぶりだったが、2018年に既に20回近く揺れていることから奄美大島近海における地震という意味ではそれほど珍しくない。

だが、1日に3回以上の有感地震が起きたという点では2016年09月30日以来約2年ぶりであり、この時は1週間後に台湾付近でM5.8、またその前となる2016年01月10日の際にも奄美大島で地震が連発すると9日後にやはり台湾付近でM5.7が発生していたことから、奄美大島における連発地震後の発震傾向については把握しておく必要があるだろう。
 

琉球海溝沿いに与える影響

奄美大島近海で今回と同様、1日に3回以上の有感地震が発生していたケースは過去23回。これらについて、その後1ヶ月以内に起きた国内地震を追跡してみると、いくつかの気になる事例が見られた。

地震が多発する日本列島であることから、千島海溝沿いや日本海溝沿いにおけるM5以上も目立ってはいたが、奄美大島近海の周辺に当たる琉球海溝沿いの台湾に至るエリアでの地震が多く、23回中13回において1ヶ月以内にM5以上が発生していた。

中には大地震の直前に起きていた事例もあり、2001年12月18日の与那国島近海M7.3・震度4の9日前、12月09日には奄美大島近海で18回の有感地震。

また2010年02月27日の沖縄本島近海M7.2の約1ヶ月前となる01月15日にも、奄美大島近海で6回の有感地震が観測されていたのである。

この点からは、琉球海溝における強い地震に繋がっていく可能性も否定は出来ないと言える。
 

南海トラフ大地震直前にも

次に、琉球海溝沿いに続いて目についたのが南海トラフで、南海トラフ巨大地震の震源域で起きたM7クラスの直前に奄美大島における連発地震が発生していたケースも複数あるのだ。

まず、奄美大島近海で1日に3連発以上した23回のうち、その後1ヶ月以内に南海トラフ関連震源でM5以上が起きていた事例は7回で、三重県南東沖や日向灘、大隅半島東方沖、伊勢湾それに駿河湾南方沖といった震源が揺れていた。

中でも1996年10月17日に奄美大島近海で3回の有感地震が発生した際には、その2日後に三重県南東沖でM5.6・震度2が起きた後、同じ日に日向灘でM6.9・震度5弱というM7クラスの強い地震が発生。

また、2004年08月26日に奄美大島で3回の地震が起きると、そのわずか10日後となる2004年09月05日に三重県南東沖を震源とするM7.4とM7.1の紀伊半島南東沖地震が発生していたのである。

こうした点からは、奄美大島近海での連発が与える影響は琉球海溝沿いだけでなく、南海トラフにも波及する恐れがあると考えておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。