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2018年09月05日台風上陸通過後に今回も強い地震が発生、茨城県沖でM5.6・震度4


 
2018年09月05日の05:11に茨城県沖でM5.6・震度4の地震が発生した。台風21号の上陸・通過直後というタイミングであったが、2018年に上陸したこれまでの台風では、その後地震は起きていたのだろうか。

出ていた予測とシグナル

日本国内におけるM5.5以上としては09月02日の小笠原諸島西方沖M5.7・震度2以来3日ぶりで、関東地方を震源とするM5.5以上としては07月07日の千葉県東方沖M6.0・震度5弱以来2ヶ月ぶりであった。

今回の震源の深さは約60kmとされているが、茨城県沖M5.6の数時間前には房総半島南部の沖合である千葉県南東沖でM3.7・震度1の地震が同じ60kmの深さで発生していたことから、房総半島南部から茨城県にかけての沖合において、今後も同様の深さで地震が続くようであれば新たな注意が必要になる可能性がある。

茨城県沖で発生した今回の地震についてはいくつもの予測とシグナルが示されていた。村井俊治東大名誉教授の「週刊MEGA地震予測」が08月15日発行号で南関東などにおけるデータ異常から地震への警戒を怠らないよう呼びかけていた他、EPRCも08月30日にWebサイト上で公開した最新の予測情報で岩手から福島付近に至る東北地方太平洋側に対しM5クラス、最大震度5程度の可能性を示唆していたためだ。

また、過去データからもシグナルが出ていた。08月29日の神奈川県西部M3.6と同じ震源位置がこれまでに揺れた事例について追跡したところ、過半数のケースでその後2週間以内に関東地方におけるM5以上が発生していた上に、08月17日の硫黄島近海M6.6においても、付近を震源とする地震ではその後1ヶ月程度の間に茨城県を含む関東地方でのM5以上地震に繋がる事例が多かったためである。

他にも、08月12日にアラスカでM6.4が発生した時にも、周辺における地震後に千島海溝から日本海溝にかけての一帯でM5以上が起きる可能性に触れていた。

これらの点からは今回の茨城県沖M5.6は起こり得る地震だったと言えるだろう。
 

2018年の上陸台風とその後の地震

次にM5.6という強い地震が台風通過直後の日本列島で発生したというタイミングに何らかの関連があったのだろうか、という点について見てみることにする。

07月29日に三重県伊勢市付近に台風12号が上陸した際、2015年から2017年の上陸台風14例について、その後1週間以内に日本国内でどのような地震が起きてきたかに関する数値データを紹介したが、2016年08月21日に上陸した台風11号と08月22日に上陸した台風09号を1例として扱った計13事例では1週間以内に複数回のM5以上が発生していたのが13例中8例、翌日までにM5以上が起きていたのが13例中4例といった結果となっていた。

では2018年に上陸した台風についてはどうなのだろうか。まず07月29日に三重県伊勢市付近に上陸した台風12号の際には、2日後の07月31日に福島県沖でM5.4・震度4が起きていた。

また08月15日に宮崎県日向市付近に上陸した台風15号の場合は、2日後に硫黄島近海でM6.6・震度1。

更に08月23日に徳島県南部に上陸した台風20号のケースではその翌日、08月24日に青森県東方沖でM5.1・震度3が発生していたのだ。

そして今回、09月04日に上陸した台風21号では早速翌日に茨城県沖M5.6・震度4である。

気圧の変化が地震発生のトリガーとして作用する場合もあるのではないかとの指摘もあるだけに、数日間は地震への注意レベルを高めておくべきだろう。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【EPRC】Predictions of earthquakes registering over M5, Seismic Intensity 4 : Until Sep. 4, 2018