2018年09月08日北海道胆振東部地震後に「地震雲」「地鳴り」含むSNS投稿が急増

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09月06日未明に発生したM6.7・震度7の平成30年北海道胆振東部地震後に、「地震雲」「地鳴り」を含むSNS投稿が急増している。「本震」に関するツイートの拡散に対しては注意を促す報道も見られている。

「地鳴り」「地震雲」SNS投稿が急増

下記はYahoo!リアルタイム検索における「地鳴り」「地震雲」を含むSNS投稿数グラフで、どちらも増加しているのがわかる。

「地鳴り」を含む投稿は09月07日深夜から09月08日未明にかけて急増、また「地震雲」は胆振地方中東部M6.7・震度7発生直後から増減を繰り返しつつ高止まりしており、過去30日間で際立って話題になっている状態だ。

「地鳴り」については09月07日から08日にかけて北海道では「断続的に雨や雷雨でしょう」とされていたことから雷との誤認の可能性を否定出来ない。

また規模が小さくとも揺れに伴って地鳴りが聞こえた、という投稿は今回に限らず珍しくないことから、仮に地鳴りであったとしても胆振地方中東部で続いている小地震による場合も考えられる。

「地震雲」については地震発生との因果関係が科学的に証明されておらず、今回投稿されている写真の中には、いわゆる「地震雲」として考えられている雲の類型に含まれない画像も少なくないようだ。

こうしたSNS投稿急増の背景には「8日に本震」説も影響しているものと見られるが、NHKは「8日に本震」説について気象庁の意見として「必ず起きるわけではない」「いたずらに不安をあおるのもよくない」と紹介している。
 
180908-013yahoo

東日本大震災・熊本地震と北海道胆振東部地震の違いは

SNSによる「8日に本震」説についてNHKでは同時に「安心しすぎるのもよくない」「常に次の地震に注意をしてほしい」という気象庁のコメントを掲載している。

「本震」への不安の広がりは東日本大震災と熊本地震が共に前震から2日後に発生していた点に基づいている部分が大きいが、今回の北海道胆振東部地震と比較した場合、共通点はあるのだろうか。

東日本大震災では2011年03月09日に三陸沖でM7.2・震度5弱が起きた後に03月11日の三陸沖M9.0・震度7に繋がったが、この間にM6.6・震度4という前震に近い規模の地震が三陸沖で発生していた。

また熊本地震の際にも2016年04月14日のM6.5・震度7の前震以降、04月16日のM7.4・震度7までの間にM6.4・震度6強という前震とほぼ同規模の地震が起きていた。

そしてどちらも前震の発生から1時間以内に、マグニチュードの差が1以内の地震が発生していた点も共通している。

2011年03月09日11:45 M7.2 震度5弱 三陸沖
2011年03月09日11:57 M6.3 震度3  三陸沖
2011年03月10日06:22 M6.6 震度4  三陸沖
2011年03月11日14:46 M9.0 震度7  三陸沖

2016年04月14日21:26 M6.5 震度7  熊本県熊本地方
2016年04月14日22:07 M5.7 震度6弱 熊本県熊本地方
2016年04月15日00:03 M6.4 震度6強 熊本県熊本地方
2016年04月16日01:25 M7.4 震度7  熊本県熊本地方

翻って今回の北海道における地震では、09月06日のM6.7に対し09月08日の08:00までに観測された最大規模の地震は09月06日06:11のM5.4・震度4とマグニチュードにして1以上の開き、つまり地震の規模としては32倍以上の違いがある上に、M6.7から1時間以内に発生した最大の揺れもM5.3・震度4とマグニチュード1以上小さかった。

今回の地震が石狩低地東縁断層帯をはじめとする周辺の断層に影響を及ぼす恐れもあることから更に強い地震が起きないとは言えず警戒は必要だが、こうした点も踏まえた上で備えるべきだろう。

地殻プレート変動による地震発生メカニズムに詳しい東京大学の笠原順三名誉教授は09月06日のBSフジプライムニュースに出演した際、今後の推移について「今回の地震はわりと普通の地震、本震・余震型に近い」「余震の起こり方を見ていてもそれほどおかしくない、普通の起こり方をしている」と指摘、「最大震度7が本震である可能性もある?」と問われると「ええ、そうですね」と答えていた。
 

関連URL:【NHK】「8日に本震」ツイート拡散 気象庁 必ず起きるわけではない


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