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2018年09月08日硫黄島で火山性地震が急増、8月にはM6.6起きたばかりで地震にも注意

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09月08日未明から硫黄島で火山性地震が増加、気象庁が噴火発生の可能性があるとして注意を呼びかけていると報じられている。硫黄島噴火への懸念は津波の恐れが影響しているようだが、地震への警戒も怠るべきではないだろう。

硫黄島噴火に注目集まる理由とは

NHKによると硫黄島では09月08日の午前02時頃から火山性地震が増加、21時までに566回に達したという。

硫黄島は小笠原諸島の南端に位置しこれまで数年ごとに水蒸気噴火が発生している他、活発な隆起活動が続いており小笠原諸島最大の島となっていることでも知られている。

最近でも06月上旬に硫黄島が火山活動によって急激な隆起を続けているとして「2017年の1年間だけで約1.2m隆起」と新聞が伝えたばかりだった。

硫黄島の地下にあるマグマが上昇し地盤を押し上げている、長期間にわたる隆起のペースとしては世界的にまれ、と説明されていたが、硫黄島における噴火に懸念が広がるのは津波の恐れがあるためのようだ。

というのも2015年に英国メディアが「世界の危険な火山トップ10」を発表した際、硫黄島がその筆頭に挙げられ、「大規模な噴火は25mもの津波を引き起こす可能性がある」などと紹介されていたためだ。

硫黄島における噴火の危険性については2017年11月にAsagei+が取り上げており、専門家の解説として「おおむね順当と言える」とのコメントを掲載していたが、噴火だけでなく地震にも警戒しておく必要がある。

小笠原諸島での地震にも要注意

Asagei+の記事では「噴火が引き起こす火山性地震が懸念されている」として「マグニチュード9クラスの巨大地震が起きた場合」「東京湾も5メートル超の津波に襲われると想定されています」という科学ジャーナリストの言葉で注意を促しているが、伊豆・小笠原諸島における巨大地震の規模をM8.5と推測する専門家もいる。

琉球大学の木村政昭名誉教授は2017年04月に週刊実話で伊豆や小笠原における海水の変色について言及した際、硫黄島沖でも海水の変色が確認された、との話題から伊豆・小笠原諸島を震源とした巨大地震についてその規模をM8.5クラスとし「いつ発生してもおかしくはない状況」と述べていたのである。

この時も巨大地震による影響について「問題は津波」「おそらく10メートル近い巨大津波が発生し、東京湾内に入ってくる可能性もある」と懸念が呈されていたが、木村名誉教授は2018年にも、06月の大阪府北部M6.1・震度6弱を受けて「伊豆-小笠原で予想される震源域からのエネルギーによるものと推定されます」と自身のWebサイトで発言していたことから(関連記事)、今回の硫黄島における火山性地震急増で伊豆や小笠原への関心が高まることになるだろう。

硫黄島近海では、つい先日強い地震が起きたばかりである。08月17日のM6.6で(関連記事)震度こそ1と小さかったが、M6.5を超える規模の地震が日本国内で発生したのは2016年11月22日の福島県沖M7.4・震度5弱以来であったことから、火山活動と地震の関係が今回の火山性地震急増で取り沙汰されることになりそうだ。

前述のNHKによる報道では「硫黄島で1日当たりの火山性地震の回数が500回を超えたのは、6年前の平成24年04月27日以来」とされているが、当時も地震が起きていた。わずか5日後の05月01日に硫黄島近海でM5.4・震度2が発生していたのである。

気象庁の震度データベースには過去90年間で硫黄島近海における有感地震は73回しか記録されていないことから、前回の火山性地震急増時の5日後と今回の急増前にそれぞれ地震が発生していたことに照らせば、噴火だけでなく強い地震への注意も怠るべきではないと言えるだろう。
 

※画像はGoogleMapより。
関連URL:【NHK】硫黄島で8日未明から火山性地震増加 火山活動に注意 【Asagei+】“硫黄島”噴火直後に「25メートル大津波」が日本列島を襲う(2)日本の総人口95%が生活不能に陥る 【週刊実話】超ド級地震予兆か? 伊豆諸島沖“海水変色”が警告する10m級の東京湾大津波


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