2018年09月12日平成30年北海道胆振東部地震の浅い震源における地震活動の状況変化

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09月06日に胆振地方中東部でM6.7・震度7の平成30年北海道胆振東部地震が発生した件で、震源付近におけるその後の動向について09月10日に紹介したが、新たに石狩低地東縁断層帯が動いた可能性が否定出来ないとの見解が出たことにより、地震への備えが改めて求められている。

地震調査委員会が新たな見解

胆振東部における地震活動について09月10日に「注目すべき点もある」「石狩低地東縁断層帯方向における浅い位置での地震が増加傾向を示している」と紹介していたが(関連記事)、その後、当初石狩低地東縁断層帯が動いた地震ではないとする見解をまとめていた地震調査委員会が、09月11日の会合で新たな見解を出した。産経新聞はこう伝えている。

産経「政府の地震調査委員会は11日、北海道地震の発生原因について、震源付近を南北に延びる活断層「石狩低地東縁(いしかりていちとうえん)断層帯」が地下深くで動いた可能性は否定できないとの新たな見解を示した。」

これによって南部ではM7.7程度以上の地震が想定されている石狩低地東縁断層帯の動向をより一層注視していく必要性が生じた形だが、問題の震源付近ではどのような地震活動が起きているのだろうか。

11日までに浅い震源における地震が北側へ移動

まず胆振地方中東部における有感地震発生数は09月12日の17:00までに184回を数えており、活発な地震活動が継続している。日毎の有感地震発生数はこのような推移を辿っている。

09月06日 84回
09月07日 35回
09月08日 21回
09月09日 17回
09月10日 14回
09月11日 09回
09月12日 04回(17:00まで)

順調に減衰しているかのように見える数値だが、無感地震まで含めた震源付近の動きを見てみると、決して安定的に地震活動が衰えを見せているとは言えないのだ。

上記はHi-netによる09月06日から12日朝にかけての震源付近における地震発生状況を24時間毎に区切った推移だが、黄色で示された平成30年北海道胆振東部地震の本震・M6.7が起きた深さ37km付近における活動が活発であることに加えて、より浅い位置で発生している赤く示された地震の震源が移動していることがわかる。

左:09月06日06:00~09月07日06:00
↓:09月07日06:00~09月08日06:00
↓:09月08日06:00~09月09日06:00
↓:09月09日06:00~09月10日06:00
↓:09月10日06:00~09月11日06:00
右:09月11日06:00~09月12日06:00

09月08日から活発になった浅い場所における地震活動は、09日にかけて石狩低地東縁断層帯の南部付近で目立っていたが、その後北側に移動して複数回の地震を引き起こしているのがわかる。

こうした動きが今後どのような揺れをもたらすのかについては不明だが、より大きな被害をもたらす浅い震源における地震発生状況は、石狩低地東縁断層帯が南部でM7.7以上、北側の主部ではM7.9程度の地震がそれぞれ想定されているだけに、今後も注意深く見守っていく必要があるだろう。

大阪府北部M6.1における余震減衰推移は

最後に今後順調に余震の減衰が続いた場合の参考として06月18日の大阪府北部M6.1の際の動向を参考として挙げておく。

画像はHi-netによる大阪府北部M6.1発生以降の地震活動を24時間毎に区切った推移で、左から翌日(06月19日)、1週間後(06月25日)、2週間後(07月03日)そして1ヶ月後(07月18日)をそれぞれ示している。

180912-011osakafuhokubu
 

最左:06月19日06:30~06月20日06:30
中左:06月25日06:30~06月26日06:30
中右:07月03日06:30~07月04日06:30
最右:07月18日06:30~07月19日06:30

ここで注目したいのが1週間後と2週間後の地震発生状況の違いにそれほど激減との印象を受けない点だ。

気象庁は09月12日にも「今後数日は最大で震度7程度の揺れを伴う地震に十分注意するよう」呼びかけているとNHKが伝えているが、大阪府北部と同様の展開なるというわけではないにせよ、明日13日で1週間を迎えるに当たり、やはり暫くは強い地震への警戒を解くわけにはいかないと言える。
 

関連URL:【産経ニュース】活断層との関係否定できず 地震調査委が新見解 地下深くで動いた可能性 【Hi-net】2018年9月6日 平成30年北海道胆振東部地震 【Hi-net】2018年6月18日 大阪府北部の地震 【NHK】北海道地震あすで1週間 今後最大で震度7程度の揺れに注意


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