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2018年09月14日茨城県北部M4.9地震に関し知っておくべき最新の研究成果とは

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09月14日の14:35と14:45に茨城県北部でM4.9・震度3とM3.9・震度2の地震が相次いで発生した。この場所に関しては08月に「従来の常識覆す事例」として過去の地震に関する研究結果が発表されたばかりであった。

茨城県北部でM4.9とM3.9が連発

M5クラスとなった14:35のM4.9・震度3は茨城県北部における有感地震としては08月25日のM4.1・震度3以来20日ぶりで、M4.5以上のいわゆるM5クラスとしては03月30日のM5.1・震度4以来5.5ヶ月ぶり。

2018年に入り今回が37回目の有感地震であることから決して珍しいとは言えない場所における地震であったが、2度の震源位置については最近になって知っておくべき事実が明らかになっているのだ。

茨城県北部と言えば2016年12月28日にM6.3・震度6弱という強い地震を引き起こしたのが印象に残っているという人も多いだろうが、速報ベースで「北緯36.7度/東経140.6度・深さ約10km」とされた今回の震源位置はこの時の震源速報と同一である。

また茨城県北部では東日本大震災以降、2011年03月19日にもM6.1・震度5強というM6以上を記録していたが、この時の震源速報も「北緯36.7度/東経140.7度・深さ約20km」と近い場所で、その後深さは約5kmに更新されていた。

M6を超えたこの2つの地震について、2018年08月に東北大学が「従来の常識を覆す事例」とする研究結果を発表したばかりなのである。

茨城県北部での「従来の常識覆す事例」

これは08月07日付で東北大学が「東北大、東北地方太平洋沖地震の余効変動が原動力となり6年弱の間に同じ活断層が繰り返し動いたことを発見」というタイトルで発表したもので、前述した茨城県北部における2011年03月19日のM6.1と2016年12月28日のM6.3の2つの地震が、通常千年から万年の間隔で発生する同一の活断層における地震であるにも関わらず「わずか5年9ヶ月の間隔で同一の活断層により地震が引き起こされたという、従来の常識を覆す事例」だというのである。

短期間の間に2度の地震を引き起こした同一の活断層は東日本大震災の大きな余効変動によって東西に引っ張り続けられていたことから「2011年の地震後のひずみ蓄積が急速に進行し、2回目の断層運動を引き起こす原動力になったと推測されます」と説明されており、研究によって「外部から大きな力が継続的に働くと、活断層でも非常に短い間隔で大地震が発生することが示された」「本研究成果は、地震発生確率の算定や長期予測の考え方を根本から変える可能性があります」とその意義が強調されている。

今回の地震の震源位置の詳細については今後の分析を待つ必要はあるものの、あくまで速報値としてはこれらと非常に近い場所で発生した可能性が高く、短期間の間に再び強い地震が襲う可能性は拭えない。

そして、2016年12月28日のM6.3・震度6弱以降だけで、この震源速報「北緯36.7度/東経140.6度・深さ10km」の位置では60回以上の地震が起きているのである。

まずはM4.9・震度3とM3.9・震度2という短時間の間に相次いだ茨城県北部における地震が、今後も続いていくかどうか、こうした点を念頭に注意して見守っていく必要があるだろう。
 

※画像は気象庁より。
関連URL:【日本経済新聞】東北大、東北地方太平洋沖地震の余効変動が原動力となり6年弱の間に同じ活断層が繰り返し動いたことを発見


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