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2018年10月15日南海トラフと関連深い高知県西部で10ヶ月ぶりの有感地震が発生


 
2018年10月15日の04:09に高知県西部でM2.9・震度2の地震が発生した。高知県西部は昭和東南海地震や昭和南海地震、それに紀伊半島南東沖地震の前にも揺れるなど南海トラフと関連の深い震源だが、意外な場所との関わりも見つかっている。

南海トラフに関連深い高知県西部で10ヶ月ぶりの有感地震

高知県西部で有感地震が観測されたのは2017年12月02日のM3.1・震度1以来10ヶ月ぶりで、2018年としては初めての揺れとなるが、高知県西部はその場所からも分かる通り南海トラフと関連の深い場所だけに久しぶりの地震は注目を集めそうだ。

というのも高知県西部ではこれまでに37回の有感地震しか観測されていないにも関わらず、1946年12月21日の昭和南海地震(M8.0)の際にはわずか6時間後にM5.1を記録していた他、1944年12月07日の昭和東南海地震(M7.9)の4ヶ月前や2004年09月05日の紀伊半島南東沖地震(M7.4)の3ヶ月前というタイミングで地震が発生していたためだ。

高知県西部が前回揺れた2017年12月02日の時にも、その18日後には九州地方南東沖でM5.2の地震が起きており、その前の2014年11月10日のケースでも9日後に種子島南東沖M4.7や九州地方南東沖M4.7といった南海トラフと関連する震源での地震に繋がっていた。

こうした点からは高知県西部における有感地震がその後南海トラフにもたらす影響を注視する必要があると言えるが、次に今回の震源付近で過去に起きてきた地震とその後の発震状況について細かく見てみるとどのような傾向が窺えるのだろうか。
 

今回の震源付近過去の地震とその後の揺れ

高知県西部で過去に発生してきた37回の有感地震のうち、今回の震源からごく近い場所で起きていた事例は2回。1964年04月01日のM4.1・震度2と1979年07月18日のM4.7・震度2である。

震源の深さは今回の約30kmに対し前者が35km、後者が40kmと近い位置であったが、その後南海トラフに関連する震源で地震は記録されていたのだろうか。

1979年の事例では13日後に和歌山県北部でM4.1・震度1が起きていた程度だったが、1964年のケースでは13日後に伊予灘M4.9・震度2、その1週間後に播磨灘M4.3・震度2、更に4日後今度は東海道南方沖でM5.0・震度2の地震がそれぞれ発生していた。

どちらも目立つ規模の地震に繋がっていたとは言えないが、これらの地震には共通するもうひとつの気になる特徴も見つかっている。

意外な震源との関わりも

高知県西部で今回の震源付近が揺れた2つのケースいずれについても、その後新潟県下越沖での地震に繋がっていたのだ。

新潟県下越沖は過去197回の有感地震のうち、約120回が1964年の新潟地震(M7.5)とその余震であり、2013年08月以降既に5年間有感地震が発生していないことからも分かる通り地震の少ない震源である。

にもかかわらず、高知県西部における今回の震源付近で過去に記録されていた2度の地震はどちらも新潟県下越沖の強い地震前に起きていたのだ。

1979年には高知県西部から1ヶ月後に新潟県下越沖M5.0・震度2。そして1964年の高知県西部は問題のM7.5新潟地震の2ヶ月前だったのである。

従って今回の高知県西部10ヶ月ぶりの有感地震は、今後南海トラフ関連震源での地震に結びつくかという点に加え、新潟県下越沖が揺れるのか、といった点についても注目しておく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。