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2018年10月17日父島近海でM5.1、付近で起きてきた地震後の傾向は

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10月17日の22:29に父島近海でM5.1の地震が発生した。伊豆・小笠原でのM5以上はシグナルも出ていたが今回の震源付近で起きた地震はこれまでにどのような揺れに結びついていったのだろうか。

父島近海でM5.1が発生、シグナルも

震源は父島近海と鳥島近海の境界付近で震源の深さは79kmであった。父島近海では10月15日にM4.4・震度2とM3.9・震度2の有感地震がそれぞれ深さ56kmと46kmで起きていたばかりだが、これらの震源は母島の東側に当たり、父島の北側で発生した今回の地震とは震源の位置が異なっている。

伊豆・小笠原におけるM5以上の可能性に関しては09月23日にグアム島付近でM6.4が記録された際に過去の事例ではその後7例中6例で伊豆・小笠原におけるM5以上が起きていたと紹介していた他(関連記事)、09月28日にインド洋の三重会合点付近で3回の地震が連発した際にも、過去データから「その後伊豆・小笠原と南海トラフが揺れていた」という形で触れており(関連記事)、これらの傾向に合致する形で今回父島近海でのM5.1が発生したと言える。

類似地震後の国内地震の傾向は

では、父島近海における今回の震源付近でこれまでに起きてきた地震では、その後日本国内においてどのような地震に繋がっていたのだろうか。

今回の震源は深さが79kmであったことから深さ50~100kmの範囲で20世紀以降、付近で発生してきた地震についてその後の傾向を追跡してみたところ、特定のエリアに強く結びつくデータは見られなかった。

しかし、1978年06月には今回の震源付近でM5.3が発生するとその3日後に宮城県沖でM7.4・震度5が、また1996年09月にも6日後に千葉県東方沖でM6.4・震度5が起きていたケースもあることから、伊豆・小笠原海溝から日本海溝の方向に影響を及ぼす可能性は否定出来ない。

また伊豆・小笠原での地震に結びついていたケースはと言えば、今回の震源付近で起きていた過去9例のうち、3例で2ヶ月以内にM5以上を記録していたが、中には1977年のように伊豆大島近海でM7.0の大地震が発生していた事例も含まれていることから、念のために留意しておくべきだろう。

これは1977年11月29日に父島近海・鳥島近海でM5.0が発生すると2週間後に東海道南方沖でM5.2、その10日後に硫黄島近海でM5.2と続き、その翌月01月14日に伊豆大島近海でM7.0・震度5が、更に翌日静岡県伊豆地方でM5.8・震度4が起きていたというものであった。
 

※画像はUSGSより。


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