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2018年10月20日硫黄島近海でM5.0、2018年の特徴と浅い場所での強い地震に要注意の理由とは

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10月20日の23:21に硫黄島近海でM5.0の地震が発生した。硫黄島近海では最近火山性地震が急増したと伝えられたことや、08月17日にM6.6の強い地震が起きていたことから、最近の震源位置の把握と特徴を掴んでおく必要があるだろう。

硫黄島近海付近最近の震源位置

この地震では震度1以上の揺れを観測しなかっため無感地震としての扱いとなるが、硫黄島近海では08月17日にM6.6という強い地震を引き起こしていたことや(関連記事)、09月08日には硫黄島で火山性地震が急増したと報じられたばかりであることから(関連記事)、震源の位置について確認しておいた方が良いだろう。

上記は2018年に硫黄島近海付近で発生したM4.5以上の震源マッピングで、今回のM5.0とその約4時間後の10月21日03:37に起きたM4.7がオレンジ色で示されている。

また08月17日のM6.6は水色で表されており、その東側に3つ並んでいる白色はいずれも10月08日に起きていたM4.9、M4.5、M4.7の3連発である。

そして今回の震源から見て南東方向に見える白色が10月14日のM4.6であり、グレーで表示されている多数の地震と合わせ、今回の震源付近で地震が多発していることがわかる。

次にそれぞれの地震の深さだが、硫黄島近海における最近の特徴として比較的震源の浅い場所で多く発生している点が挙げられる。08月17日のM6.6は気象庁の発表では深さ93kmとされているがUSGSでは20.0km(M6.3)として公表されており、上記で紹介した各地震についてもいずれも深さ50km以下で起きたとされている。

08月17日 M6.6 20.0km
10月08日 M4.9 45.9km
10月08日 M4.5 10.0km
10月08日 M4.7 12.1km
10月14日 M4.6 41.6km
10月20日 M5.0 38.4km
10月21日 M4.7 13.4km

硫黄島近海の浅い位置で強い地震起きたその後は

一方、1923年以降に硫黄島近海で震度1以上を記録してきたM6.0以上の地震23例のうち、深さ100km以下だったものはわずか5例、深さ50km以下で発生していたのは1929年03月09日のM6.2・震度2(深さ40km)、1934年02月24日のM7.1・震度1(深さ44km)、1977年12月21日のM6.0・震度3(深さ50km)の3例のみである。

浅い位置における地震の増加傾向は、硫黄島近海からグアムにかけての一帯で2017年に記録されたM4.5以上全105事例のうち深さ50km以下で起きていたのが半分以下の48例であったのに対し、2018年にはこれまでの115事例のうち67例と58%が深さ50km以下で発生していることからもわかる。

気にしておきたいのは硫黄島近海で過去に50km以下で起きていた、上記で紹介した1929年、1934年、1977年のいずれにおいてもその後、伊豆や静岡での強い地震に繋がっていたことだろう。

1929年の際は1930年初頭から伊東で最大M5.9の群発地震や11月の北伊豆地震(M7.3・震度6)が、1934年の時にも翌年07月に静岡地震(M6.4・震度6)が、そして1977年のケースでも1978年01月14日に伊豆大島近海M7.0・震度5、03月07日東海道南方沖M7.2・震度4といずれも強い地震が起きていたからである。硫黄島近海付近の浅い場所で更に強い地震が発生する場合にはこうした展開となる可能性も念頭に置いておく必要があるだろう。
 

※画像はUSGSより。


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