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2018年10月23日台湾に近い与那国島近海で2年4ヶ月ぶりのM6超え地震が発生、今後の傾向は

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10月23日の13:35に与那国島近海でM6.1・震度3の地震が発生した。前日のカナダM6.5以上3連発の際に台湾での地震への警戒する必要性に触れたばかりのタイミングでごく近い与那国島近海での強い地震が起きた形だが、今回の地震についてそれ以外に知っておくべきことは。

与那国島近海で2年4ヶ月ぶりのM6超え地震

日本国内でM6.0以上の有感地震が観測されたのは09月中旬に沖縄本島近海でM5クラスからM6クラスの地震が群発して起きた際に(関連記事)発生していた09月16日の沖縄本島近海M6.0・震度2以来2ヶ月ぶりで、2018年としては今回が9回目であった。

また与那国島近海における有感地震としては03月02日のM4.9・震度3以来7.5ヶ月ぶりで、同震源でのM6.0以上地震としては2016年06月24日のM6.2・震度2以来2年4ヶ月ぶりのこととなる。

与那国島近海では過去約90年間にM6.0を超える地震が今回を含め24回発生していることから数年に一度という規模という比較的珍しい地震だったことがわかるが、過去には1947年09月27日のM7.4・震度5や1966年03月13日のM7.3・震度5、それに2001年12月18日のM7.3・震度4とM7.0を超える大地震を引き起こしていたケースも見られる。

2年4ヶ月ぶりのM6超えであることから今後の動向を注視する必要があるが、今回の地震で最も印象的な特徴が台湾のごく近くで発生した地震だったという点だ。

というのも前日、10月22日にカナダでM6.5以上が3連発した際に、付近における過去の事例からはその後台湾での強い地震に繋がる恐れがある、と紹介したばかりだったためである(関連記事)。

台湾周辺に対する警戒を高める必要が増したと言えるが、琉球海溝沿いでM5以上の地震が発生する可能性を示すシグナルも出ていた。10月06日に日向灘と紀伊水道が24時間以内にそれぞれ揺れあった際、その後1ヶ月以内に南海トラフや琉球海溝でM5.0を超える地震が起きていたケースが13例中10例に達していたと指摘していたのだ(関連記事)。

今回の震源付近後の傾向性は

次に与那国島近海における今回のM6.1について、深さと震源位置が似通った場所で起きていた過去の地震とその後の傾向性について見てみよう。

今回の地震は深さ30kmであったとされていることから、周辺で発生した同規模以上の地震10例についてその後2ヶ月間の国内発震状況を追跡してみると、やはり南海トラフから琉球海溝に沿った一帯におけるM5.0以上地震が多発していたことがわかった。

10例中9例で南海トラフから琉球海溝にかけてのM5.0以上が複数回起きており、唯一発生しなかった1978年03月の事例でも、与那国島でM5.5の地震が観測されるわずか8日前に東海道南方沖でM7.2・震度4という大地震が記録されていたなど関連の深さを窺わせているのだ。

まず与那国島近海が揺れてから数日以内に南海トラフでM5.0以上が起きていた例としては1984年03月に与那国島近海でM5.7が発生した際9日後に静岡県中部でM5.3が観測されていたケースや1994年の4日後に滋賀県北部M5.3、、2008年の5日後に三重県南東沖M5.0といった事例が挙げられるが、1992年のように与那国島近海の翌日に八丈島近海でM5.0が起きたこともある。

また大地震に繋がっていたケースも。1961年02月05日に与那国島近海でM6.1が発生すると、3週間後の02月27日に日向灘でM7.0・震度5が起きていたのだ。

与那国島近海後の大地震という意味ではもうひとつ、知っておきたい点がある。今回の震源付近で発生した地震10例のうち5例で、その後2ヶ月以内に日本国内M7.0以上大地震が記録されていたのである。

1961年の日向灘M7.0以外にも1978年03月には8日後に択捉島南東沖M7.0、1994年は2ヶ月後に日本海北部M7.3、2004年の際には3週間後に釧路沖M7.1、そして2008年05月の時は1ヶ月後に岩手・宮城内陸地震(M7.2)である。
 

※画像はUSGSより。


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