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2018年10月27日和歌山県北部と三重県中部、奈良県と中央構造線沿いで地震、類似事例のその後

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10月27日に和歌山県北部や三重県中部、それに奈良県で有感地震が相次ぎ、特に奈良県ではM4.2とM4を超える規模であったことから、南海トラフへ巨大地震への懸念が高まっているようだ。この3つの震源が短期間に揺れたケースではその後どのような展開だったのだろうか。

奈良県で8年ぶりのM4以上など特徴的な地震相次ぐ西日本

10月27日01:02 M3.3 震度2 和歌山県北部
10月27日18:40 M3.2 震度2 三重県中部
10月27日20:52 M4.2 震度2 奈良県

奈良県における有感地震は06月15日のM2.5・震度1以来約4ヶ月ぶりで2018年としては今回が4回目であったが、M4を超える規模の地震としては2010年07月21日のM5.1・震度4以来8年ぶりであったことから注目を集めるのも当然と言えよう。

また和歌山県北部は比較的地震が活発な震源として知られるが、過去約90年間で100回前後しか有感地震を記録していない三重県中部で10月17日M3.6・震度3、10月18日M2.7・震度1と最近揺れが続いていることも関心を高めるのに一役買っているようだ。

更に南海トラフとの関連以外の面でも、和歌山県北部、三重県中部、奈良県共に震源位置が中央構造線沿いであったことから、特に西日本における今後の地震活動を注視していく必要性が増した、と言ってよいだろう。

西日本では10月に入り、特徴的な地震が目立っている。10月07日に愛知県東部で20年ぶりのM5超えが発生した他、山口県北部で4年ぶりの有感地震、鳥取県沖では8年ぶりの有感地震など珍しい地震が多発しているのだ。

2018年10月07日愛知県東部の中央構造線付近で20年ぶりのM5超え、三河地震の2日前にも
2018年10月15日南海トラフと関連深い高知県西部で10ヶ月ぶりの有感地震が発生
2018年10月21日山口県北部で4年ぶりの有感地震、付近の活断層と過去のデータは
2018年10月24日鳥取県沖で8年ぶりの有感地震、浅くない南海トラフとの関連

西日本における有感地震の数自体もこれだけに達しており、関西地方を中心に列島が軋んでいるとの印象を強めている。

10月01日 M3.1 震度1 11km 京都府南部
10月03日 M2.3 震度1 05km 和歌山県北部
10月03日 M2.0 震度1 06km 和歌山県北部
10月04日 M4.3 震度2 30km 大隅半島東方沖
10月06日 M3.4 震度1 44km 紀伊水道
10月06日 M2.8 震度1 38km 日向灘
10月06日 M3.4 震度2 06km 和歌山県北部
10月06日 M2.2 震度1 11km 大阪府北部
10月07日 M5.0 震度4 42km 愛知県東部
10月07日 M2.6 震度1 10km 大阪府北部
10月09日 M2.9 震度1 12km 大阪府北部
10月10日 M2.7 震度2 08km 鳥取県中部
10月11日 M2.9 震度2 08km 鳥取県中部
10月11日 M2.4 震度1 42km 愛知県東部
10月11日 M2.7 震度2 06km 和歌山県北部
10月11日 M3.1 震度3 06km 和歌山県北部
10月11日 M2.0 震度1 06km 和歌山県北部
10月13日 M2.6 震度1 14km 伊勢湾
10月15日 M3.0 震度2 28km 高知県西部
10月16日 M2.7 震度1 11km 大阪府北部
10月17日 M2.6 震度1 11km 大阪府北部
10月17日 M3.6 震度3 29km 三重県中部
10月18日 M2.7 震度1 14km 兵庫県南西部
10月18日 M2.7 震度1 28km 三重県中部
10月18日 M3.4 震度2 38km 滋賀県北部
10月21日 M3.2 震度2 20km 山口県中部
10月22日 M3.1 震度1 08km 和歌山県北部
10月22日 M2.7 震度1 08km 紀伊水道
10月24日 M2.4 震度1 07km 鳥取県中部
10月27日 M3.3 震度2 10km 和歌山県北部
10月27日 M3.2 震度2 30km 三重県中部
10月27日 M4.2 震度2 60km 奈良県

和歌山県北部と三重県中部、奈良県が短期間に揺れ合っていたケースは

では、和歌山県北部と三重県中部、それに奈良県の3つの震源が短期間に揺れ合っていた過去のケースについて、その後どのような展開であったのか南海トラフに関連する震源に焦点を当てて見てみよう。

というのも1944年に三重県南東沖で発生した昭和東南海地震の際に、三重県中部では本震のわずか90分後、奈良県でも翌日にそれぞれ地震が起きるなど関連が高いためである。

1944年12月07日13:35 M7.9 震度6 昭和東南海地震
1944年12月07日15:01 M-.- 震度2 三重県中部
1944年12月08日16:24 M-.- 震度1 奈良県

和歌山県北部、三重県中部、奈良県が1週間以内にそれぞれ揺れ合っていた事例は過去に4回。それらについて2ヶ月間のM5以上を追跡してみると、南海トラフ関連での地震が起きるケースが多かった。

1999年02月18~19日に3つの震源が揺れるとその約1ヶ月後に滋賀県北部でM5.2・震度4。2002年09月02~05日の場合は10日後に鳥取県中部でM5.5・震度4が起きその5日後に今度は三重県南東沖でM5.1・震度1。

また2007年07月12~18日に3震源で地震が発生した際には10日後に遠州灘M5.0・震度1とその4日後に三重県南東沖でM5.5・震度2がそれぞれ起きていた。

そして最後の事例は2016年04月12~18日のケースだが、この時は説明する必要するまでもないだろうが平成28年熊本地震で04月14日にM6.5・震度7、04月16日にM7.3・震度7が発生していたのである。

こうした事例からは1ヶ月から2ヶ月程度、南海トラフに関連する震源でのM5以上に注意した方が良さそうだ。
 

※画像は気象庁より。


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