181029-009torishimakinkai

2018年10月29日鳥島近海で1年ぶりの有感地震、東北地方での強い地震に繋がる傾向性ある場所で

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10月29日の10:28に鳥島近海でM5.4・震度2の地震が発生した。鳥島近海で有感地震が観測されたのは1年ぶりだが、付近で発生してきた地震ではその後どのような国内発震をもたらしてきたのだろうか。

鳥島近海では09月08日にM4.5を記録していたように無感地震を観測するケースはあるものの、有感地震としては今回の地震は2017年09月23日のM5.2・震度1以来1年ぶりであった。

今回の地震の震源の深さは110kmとされているが、USGSではこの地震の深さを91.9kmであったとしていることから、深さ50~150kmの範囲で過去に発生してきたM5以上地震について抽出したところ、今回の震源から近い場所で起きてきた地震は7回であった。

これら7回の地震についてその後の国内M5以上を追跡したところ、09月08日のM4.5の際に紹介したその後の傾向性とよく似た結果であることがわかった。

09月08日の鳥島近海M4.5(2018年09月08日鳥島近海付近でM4.5が発生、類似条件5例中2例でその後宮城県沖大地震)においては、類似条件下で観測されてきた5回の地震では「5回中2回で宮城県沖におけるM7クラスが記録されていた他、関東から東北地方にかけての太平洋側での地震が目立っていた」と指摘していたが、今回の震源付近でも類似の傾向を示していたのである。

2002年04月のケースでは19日後に宮城県沖M5.0・震度3が、2012年10月の時には9日後に宮城県沖M5.6・震度5弱が、また2014年10月の際には23日後に宮城県沖M5.2・震度3が、といった形で7回中3回において宮城県沖が1ヶ月以内に揺れていたのである。

更に2012年10月の事例では7週間後の2012年12月07日に三陸沖でM7.3・震度5弱が、2011年02月24日の例では15日後にM9.0の東日本大震災がそれぞれ起きるなど今回の震源が大地震発生前に揺れていたケースも複数確認されている。

09月08日の鳥島近海M4.5の際に言及した傾向性を踏襲した形であり、改めて今後の宮城県沖を始めとする東北地方太平洋側への注意を高めておく必要がありそうだ。
 

※画像は気象庁より。


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