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2018年11月02日紀伊水道で33年ぶりのM5超え地震、同規模後に南海トラフ揺れた事例は

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11月02日の16:54に紀伊水道でM5.4・震度4の地震が発生した。比較的地震の多い震源である紀伊水道だが、M5.0を超える規模としてはなんと33年ぶり。類似の事例でその後南海トラフ関連が揺れていたのは。

紀伊水道としては33年ぶりのM5超え地震

日本国内でM5.0以上を観測したのは10月29日の鳥島近海M5.4・震度2以来5日ぶりで、震度4以上としては10月26日の宮城県沖M5.7・震度4以来1週間ぶりとなる。

2018年10月29日鳥島近海で1年ぶりの有感地震、東北地方での強い地震に繋がる傾向性ある場所で
2018年10月26日宮城県沖で2年ぶりのM5.5超え地震、前回は10日後に福島県沖M7.4が発生

また紀伊水道では今回のM5.4の直前、11月02日の12:12にもM2.6・震度1という弱い地震が起きてはいたものの、M5.0を超える規模の地震としては1985年07月25日のM5.2・震度3以来33年ぶりであったことから、改めて南海トラフ巨大地震への懸念が高まるのは当面の間避けられないだろう。

南海トラフに関しては最近、いくつかの際立った地震が数回発生していた。10月15日には高知県西部で10ヶ月ぶりの有感地震が起きていた他、10月24日には鳥取県沖で8年ぶりの有感地震、それに10月27日にも和歌山県北部や三重県中部そして奈良県のそれぞれ中央構造線沿いで相次いで地震が起きていたのである。

他にもいくつかの要因から南海トラフ関連震源におけるM5以上の可能性を複数回示唆してきたが、今回該当する地震が発生したと言えそうだ。

2018年10月15日南海トラフと関連深い高知県西部で10ヶ月ぶりの有感地震が発生
2018年10月24日鳥取県沖で8年ぶりの有感地震、浅くない南海トラフとの関連
2018年10月27日和歌山県北部と三重県中部、奈良県と中央構造線沿いで地震、類似事例のその後

類似事例後の南海トラフM5超えは4例中3例

紀伊水道でM5.0を超える規模の地震が起きたのは1985年以来33年ぶりだが、1923年以降、紀伊水道でM5.0以上の地震が観測されたのは今回を含め17回。

それらの内訳を見てみると大半に当たる12回が1920年代から1940年代にかけてであり、その後は1955年に2回、1963年に1回そして1985年に1回とごく少ない。

前回の南海トラフ巨大地震であった1944年の昭和東南海地震と1946年の昭和南海地震の前後に急増していたわけであり、今回の地震も次の南海トラフ巨大地震と全くの無関係と断じることは難しいだろう。

では、今回の震源と似た条件で起きた地震では、その後特徴的な揺れに繋がっていたのだろうか。今回同様のM5.0以上で深さ50km前後、震源の位置が比較的近かった4つの地震について追跡してみた。

まず南海トラフ関連震源との兼ね合いだが、4例中3例でその後2ヶ月以内に南海トラフに関連しているとみられる震源でM5.0以上の地震が記録されていた。

1955年12月18日の紀伊水道M5.4では翌月01月30日に伊予灘でM5.0・震度3、02月08日に愛知県西部でM5.0・震度3、02月16日にも徳島県南部でM5.0・震度3と連発。

1947年12月18日の紀伊水道M5.4の時にも約半月後の1948年01月05日に四国沖でM5.1・震度2。そして1943年04月12日の17:15に紀伊水道でM5.0・震度3が発生した際には、わずか45分後の18:01に日向灘でM5.5・震度4が起きていた。

紀伊水道と日向灘が24時間以内にコンボする傾向があることについてはこれまでにも紹介してきたが、今回は直近では日向灘に、それ以降は当面の間南海トラフ関連の震源に注意した方が良いだろう。

2018年10月06日日向灘と紀伊水道が「また」コンボ、南海トラフ関連が揺れる恐れは
2018年05月26日日向灘でM4.2・震度3「また」紀伊水道とのコンボで地震が発生

また、4つの事例ではもうひとつ特徴が見られていた。いずれも茨城県の震源でM5.0以上が起きていたのだ。1938年には1ヶ月後に茨城県沖M5.3、1947年は3週間後に茨城県南部でM5.1とM5.2が相次ぎ、1955年の際には7週間後に茨城県南部M5.2。

残る一つは1943年だが、この時は紀伊水道M5.0の翌日に茨城県沖でM6.2というM6を超える規模の地震が記録されていたのである。
 

※画像は気象庁より。


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