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2018年11月09日グリーンランド東方でM6.8の地震、過去4回の事例とその後起きていた揺れ

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11月09日の日本時間10:49にグリーンランドの東側に位置するヤンマイエン島付近でM6.8の強い地震が発生した。今回の震源付近では過去に4回、似た条件で強い地震が観測されてきたが、それらの地震はその後どのような揺れに結びついていたのだろうか。

4回中3回でミャンマーM6.5以上が発生

世界で起きたM6.5以上の地震としては10月26日のギリシャM6.8(関連記事)以来2週間ぶりで2018年としては今回が36回目。2017年に発生したM6.5以上が39回であったことに照らすと、ほぼ前年に近い頻度で起きていると言える。

今回の震源位置はグリーンランドの東側でノルウェー領のヤンマイエン島付近であった。震源の深さは10kmとされており浅いが、Wikipediaによるとヤンマイエン島に定住者はおらずノルウェー軍とノルウェー気象局が駐在しているという。

ちょうど北米プレートとユーラシアプレートの境界と言っても良い場所で観測された今回の地震だが、20世紀以降に付近で起きてきたM6.5以上の強い地震はそれほど多くない。今回にごく近い場所で1922年、1923年、1975年それに2012年にそれぞれ記録されていたのみである。

いずれの地震も規模はM6.5からM6.8で震源の深さも今回の10kmに近い13~15km程度だったことから、今回のM6.8と非常に類似した条件でこれまでに数回の地震が起きてきたわけだが、ではこれらの地震後に見られていた傾向性はあるのだろうか。

過去4回の地震についてその後3ヶ月以内に世界で発生した強い地震について追跡したところ、4回中3回でミャンマーが揺れていたことがわかった。

1922年04月のケースでは3週間後にM6.7、1975年には約3ヶ月後にM6.5、2012年の事例でも約2.5ヶ月後にM6.8と今回の震源付近における地震後にミャンマーでのM6.5以上に繋がっていたのだ。

ミャンマーはグリーンランド付近から遠く離れているとは言え、ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界に当たる位置であり、ユーラシアプレート沿いであることから、無関係と断じてしまえるかどうかは疑問も残る。今回も近いうちにミャンマーで地震が起きるのだろうか。
 

ユーラシアプレート境界は日本にも

次に日本に関してだが、グリーンランド東側に当たる今回の震源付近で過去に発生してきた4つの事例について気になるのはやはりユーラシアプレート沿いの場所、特にフィリピン海プレートと接している南海トラフや琉球海溝における地震への影響だろう。

4つの事例の中には興味深い地震に繋がっていたケースもあった。1923年10月にグリーンランド東側の今回の震源に近い場所でM6.5が発生すると3週間後に奄美大島北東沖M6.7、更に3週間後こんどは日向灘でM6.3が起きていたのである。

また1975年04月のM6.5の際にはわずか5日後に大分県西部でM6.4・震度4の地震が、更に1922年04月のM6.5では半月後にユーラシアプレートとの境界にも近い相模トラフでM6.8の浦賀水道地震が発生。

これらの地震がヤンマイエン島付近での地震と関わりがあるかどうかは不明だが、太平洋プレートに沿った場所で地震が続くのと同様、ユーラシアプレートの周囲で強い地震が多発しても不思議はない以上、4回中3回でM6.5以上が起きていたミャンマーのみならず、日本においてもユーラシアプレートとの境界付近における地震には注意しておいた方が良いのだろう。
 

※画像はU.S. Geological Surveyより。


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