2016年09月12日朝鮮半島南部でM5地震相次ぐ、7月5日のM4.9以来


 
2016年9月12日の日本時間19:44と20:32に韓国で相次いで強い地震が発生した。

2016年09月12日19:44 M5.1 朝鮮半島南部
2016年09月12日20:32 M5.7 朝鮮半島南部

震源位置は下記の通り内陸部だった(USGSより)。朝鮮半島南部を震源とする地震は今年の7月5日の夜にも発生し日本でも震度2を記録していたが、この時のマグニチュードはM4.9だったので今回よりも小さかったことになる。

それでも韓国では半ばパニックに近い状態に陥っていたことから、更に強い規模の地震が相次いで発生したことで、今後の地震への警戒が高まるのは間違いなさそうだ。日本とは異なり地震に対する経験値が低いだけに韓国社会で混乱が広がる恐れも懸念される。

韓国が如何に地震が少ない地域であるかを調べてみると、北朝鮮を除いた所謂韓国で過去約100年間の間に起きていたM5以上の地震は今回を除けばわずかにこれだけ。

1936年07月04日 M5.0 朝鮮半島南部
1969年11月27日 M5.1 朝鮮半島南部
1997年06月26日 M5.0 朝鮮半島南部

今回内陸部でM5.7と過去最大級の地震が発生したことは韓国社会に動揺を与えるだろう。そして、その動揺を更に拡大する可能性のあるデータが数ヶ月前に発表されたばかりであったことも知っておいたほうが良さそうである。

これは7月に韓国の国民安全処が発表した報告書「震災による社会・経済的被害予測モデル」で、韓国で強い地震が発生した場合の被害想定が明らかにされているが、並んでいる数字は衝撃的だ。

ソウル中心部のすぐ近くでM7の地震が発生した場合には276万人の死者と国家予算の7倍以上に及ぶ経済損失が見込まれ、仮にこれがM6.5であった場合でも死者31万5千人、1,289兆ウォンの経済損失が出ると予測されているのである。

7月5日と今回の地震はソウルではなく朝鮮半島南部が震源だが、専門家が想定している朝鮮半島における最大地震規模M7~M7.5の地震が仮に発生したとすれば、想像を絶する被害が出るだろうことに疑いの余地はなさそうだ。

警固断層の地震活動に警戒すべきだとの指摘が専門家から出ていたばかりのタイミングでも有り、M5以上が連続した今回の朝鮮半島南部地震についてはこれが前震である可能性も捨てきれないが、M5.7が本震だった場合でも暫くは大きめの地震が続くと考えられるため、朝鮮半島南部に複数存在している原発の動向とともに注意しておいたほうがよいだろう。

160912-008