韓国のM5.7が「東日本大震災の影響」1200年前の貞観地震に再び注目集まる


 
2016年9月12日の夜に朝鮮半島南部で発生した地震について韓国で「東日本大震災の影響」との指摘が出ていることについて、過去のデータと照らしあわせてみると興味深い共通性があることがわかった。

韓国で発生した9月12日夜の地震は韓国の観測史上最大規模であるとして大きな注目を集めているが、一方で過去には朝鮮半島における強い地震がなかったわけではないこともわかっている。

1681年には韓国の東海岸でM7.5の規模で地震が起きたこともあるため、朝鮮半島での強い地震が全く起きないわけではないとして今後への警戒が広がっているが、この1681年のM7.5は震源の位置が今回よりも北側の江原道であった。

一方、今回の震源に近い場所で起きていた過去の大きな地震としては約1,240年前の779年慶尚道におけるM6.5が挙げられるのだが、9月12日のM5.7地震について韓国の地震専門家が「東日本大震災の影響である」とする見解を示していることに注目してみると興味深い予測が生まれてくる。

というのも、今回のM5.7が東日本大震災の影響だとすると779年の慶尚道M6.5に対応する地震が869年の貞観地震(M8.6)であった可能性が浮上するためだ。貞観地震は東北地方の太平洋側で繰り返し発生するM9クラスの地震として東日本大震災後に注目を集めたが、東アジアで約1,200年前の地震が再現されているとすれば、今後どのような大地震が発生する可能性があるのだろうか。

818年 弘仁地震(M7.9 北関東)
841年 伊豆地震(M7.0 伊豆)
864年 貞観大噴火(富士山噴火)
868年 播磨国地震(M7.? 兵庫県)
869年 貞観地震(M8.6 東北沿岸)
878年 相模・武蔵地震(M7.4 関東地方)
887年 仁和地震(M8.5 南海トラフ)

播磨国地震が阪神淡路大震災、貞観地震が東日本大震災に該当するとすれば、今後注意したほうが良いのは「関東地方」「伊豆」「富士山」そして「南海トラフ」と言える。

韓国での地震発生によって貞観地震への注目も再び高まりそうだが、地震サイクルの1,200年説を以前から唱えている専門家もいる。元前橋工科大学教授の濱嶌良吉氏で、地震には400年サイクルと1,200年サイクルがあるとして東日本大震災を貞観地震からの1,200年周期で発生したものと指摘しているのだ。

こうした点からも貞観地震の前後に起きていた大地震の場所は注意したほうがよさそうである。