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海外でM6超えが3連発、世界的な地震活動の活発化につながるか


 
2018年11月16日の日本時間早朝から午後にかけて、世界でM6.0以上の地震が3回相次いで発生している。08月に同様の傾向を示した際にはM7超え大地震が連発するなど地震活動が活発化していた。

08月の3連発時はM7超え大地震が5回発生

11月16日05:02 M6.3 南サンドイッチ諸島
11月16日08:09 M6.3 南東太平洋海嶺
11月16日12:26 M6.2 ソロモン諸島

M6.0を超える規模の地震としては11月15日にもカムチャッカ半島でM6.0が起きていたばかりだが、同日中に3回のM6以上が発生した例はそれほど多くない。

日本時間10月22日にも3回のM6超えを記録していたがこの時は3回全てがカナダにおける地震であった。また10月11日の時も5回のM6超えを観測してはいたもののそのうち3回はパプアニューギニアにおける地震であり、他の1回も比較的近いインドネシアにおけるものであった。

2018年に今回のように離れた場所で同日中に3回以上のM6以上を記録していた例としては08月22日のベネズエラM7.3・バヌアツM6.5・オレゴンM6.2のみであり他には見当たらない。

そしてこの前後にはM7以上の大地震が世界で5回も続発していたのである。

08月19日 M8.2 フィジー
08月22日 M7.3 ベネズエラ
08月24日 M7.1 ペルー
08月29日 M7.1 ニューカレドニア
09月07日 M7.9 フィジー

それ以前のM7以上は02月26日のパプアニューギニアM7.5まで遡る必要があることから、今回のM6超え3連発も世界的な地震活動の活発化を示唆する現象であったのかどうか、当面見守っていく必要があるだろう。
 

今回の3震源が揺れあった事例の際、日本では

今回のM6超え3連発でもう一つ気になる点が、南大西洋から南東太平洋そしてソロモン諸島と徐々に日本列島に近づきながら起きていることである。

いずれもプレートの境界付近で発生した地震であり、噴火や地震の連鎖が指摘されることもある環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイアー)に沿って波及していく可能性も否定は出来ないが、では過去に今回の3つの震源付近が近いタイミングで揺れ合っていた例はあるのだろうか。

今回の3つの地震はいずれも震源の深さが約10kmと浅かった。そこで南サンドイッチ諸島、南東太平洋海嶺そしてソロモン諸島で過去に発生してきたM6.0以上・深さ20km以下の地震のうち今回の震源に近い場所で起きていた事例を照らし合わせてみると、流石に同日中にそれぞれが揺れていたケースはなかったが、数ヶ月以内の間に3つの震源全てでM6以上の地震が記録されていた例がひとつ見つかった。

1952年03月21・22日にソロモン諸島の東側に当たるサンタクルーズ諸島で2度のM6.2が起きた後、翌月の04月16日に南サンドイッチ諸島でM6.5とM6.3、更に07月23日に南東太平洋海嶺でM6.0が発生していた事例である。

この時期、日本国内でどのような地震が起きていたかと言えば、1952年03月から07月の間にいわゆる命名地震が3回も発生していた。

1952年03月04日の十勝沖地震(M8.2・震度5)とその3日後に石川県西方沖で起きた大聖寺沖地震(M6.5・震度4)、それに07月18日の奈良県を震源とする吉野地震(M6.7・震度4)である。今回の3連発と同等に扱うことは出来ないが、参考情報として知っておいても良いだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。