181119-009フィジーM6.7

フィジーでM6.7、08月のM8.2から続く付近での深発地震とその後の南海トラフ


 
2018年11月19日の日本時間05:25にフィジーでM6.7の強い地震が発生した。08月のM8.2から続く付近での深発地震であった。類似事例ではM7以上で南海トラフ関連震源との関わりを前回紹介していたが、ではフィジー深発M6.5以上についてはどのような特徴がその後見られるのだろうか。

夏から続くフィジー深発の強い地震

フィジー付近では08月19日にM8.2という巨大地震(上記水色)が発生して以降、M7.9を含めM6を超える地震が6回と頻発しており、いずれも深さ400~500km以上と深発であった点が特徴である。今回も533kmと非常に深い場所で発生した地震であった。

08月19日 M8.2 フィジー(深さ600km)
08月19日 M6.3 フィジー(深さ575km)
08月19日 M6.4 フィジー(深さ415km)
09月07日 M7.9 フィジー(深さ670km)
09月30日 M6.7 フィジー(深さ550km)
11月19日 M6.7 フィジー(深さ533km)

08月19日のM8.2の際に、フィジーでこれまでに起きてきた深発M7以上大地震後「2ヶ月以内に琉球海溝から南海トラフにかけての一帯で強い地震が発生する傾向がある」と紹介していたが、M8.2以降どのような地震が日本国内で発生していたのだろうか。
 

フィジーM8.2以降の国内発震は

M8.2発生の際、「3ヶ月以内に南海トラフ関連震源でM6以上の地震が発生する可能性」としていたが、南海トラフに限定すれば今のところM6を超える地震は起きていない。

しかし本文中で「琉球海溝から南海トラフにかけての一帯で強い地震が発生する傾向がある」と述べていた点に照らせば、09月15日と09月16日に南海トラフから繋がっている琉球海溝付近で沖縄本島近海M6.2とM6.0が観測されていた。

またフィジーではその後09月30日にM6.7が起きていたが10月07日愛知県東部M5.0・震度411月02日紀伊水道M5.4・震度4と南海トラフに関連した震源で強い揺れが相次いでおり、現在もフィジーからの警戒期間中である。
 

フィジー深発M6.5以上とその後の南海トラフ

08月のM8.2発生時には深さ500km以上・M7以上の過去地震4例についてその後の日本国内地震を追跡し「M7以上4例のうち3例で南海トラフM6以上が、そして残る1回も石垣島南方沖でM7.7という結果」を示していたが、今回は範囲を広げてこれまでにフィジー付近で発生してきた深さ500km以上のM6.5以上、計10例についてその後2ヶ月間の国内発震状況を調べてみると、やはり南海トラフ関連が目立っていた。

フィジーで深発M7を超えた際の4例では5週間後に日向灘でM6.3・震度4、7週間後に大隅半島東方沖M6.0・震度4、3週間後に三重県北部M5.5・震度4、そして2004年の事例では7週間後に三重県南東沖でM7を超える大地震が2回発生した紀伊半島南東沖地震がそれぞれ起きていたが、M6.5以上でも同様と言っていい結果だったのである。

1993年のフィジーM6.9(深さ565km)の際には半月後に沖縄本島近海でM5.3・震度3が記録されていた程度だが、それ以外は軒並み南海トラフ関連震源が揺れていたのである。

2006年02月にはフィジーM6.7(深さ597km)の1ヶ月後に三重県南東沖でM5.3・震度2とその後日向灘でM5.5・震度5弱。

また1984年11月のフィジーM6.5(深さ645km)では7週間後に和歌山県北部でM5.8・震度4とM5.5・震度3が連発した後、その2日後に日向灘でM5.2・震度3。

2000年05月のフィジーM6.5(深さ515km)の時も1ヶ月後に種子島南東沖でM6.2・震度3が起きた後、大隅半島東方沖でM6.0・震度4や新島・神津島・三宅島近海における群発地震や三宅島噴火に繋がっていった。

更に1965年のフィジーM6.5(深さ543km)の事例では9日後に静岡県中部でM6.1・震度4の静岡地震が発生していたのである。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。