181124-001福島県沖M5.0・震度4

福島県沖でM5.0・震度4、出ていたシグナルと東側の空白域


 
2018年11月23日の23:30に福島県沖でM5.0・震度4の地震が発生した。福島県沖でM5を超える地震が起きたのは1ヶ月ぶりだが、今回の地震に関してはいくつかのシグナルが出ていた。

福島県沖でM5.0・震度4、東側に空白域

日本国内でM5以上の地震を観測したのは11月21日の種子島近海M5.2・震度3以来3日ぶりで、11月02日のオホーツク海南部M6.1・震度2を含めると11月としては今回が5回目となる。

また震度4以上を記録した地震としては11月14日の胆振地方中東部M4.7・震度4以来9日ぶりで、11月としては02日の紀伊水道M5.4・震度405日の国後島付近M6.3・震度4を含め今回が4回目である。

福島県沖ではM5.0の約4時間前、19:48にもM4.0・震度1の地震が起きたばかりだったが、11月としてはそれ以外に11月19日のM4.4・震度1のみであり今回が3回目の有感地震だったということになる。

M5.0の震源の深さは50kmで直前に北東方向で起きていたM4.0が40km、そして福島県沖M5.0・震度4から2時間後には今度は宮城県沖の同じ深さ50kmの地点でM3.4・震度1の地震が発生しているだけに、同様の深さにおける周辺への影響を注視していく必要があるだろう。

福島県沖に関して言えば、東日本大震災以降に今回に近い深さ(20~50km)でこれまでに起きてきたM5以上の震源をマッピングすると、今回の震源の東側に空白域が存在している点である。
 

出ていたM5以上のシグナル、M6以上も

今回の福島県沖M5.0・震度4については過去のデータからいくつかのシグナルも出ていた。最も際立っているのが10月22日の福島県沖M4.9・震度4(その後M5.0に修正)の際に、震源付近が揺れていた過去4例中3例でその後1ヶ月以内に同じ福島県沖でM5を超える地震が発生していたことである。

また10月29日の鳥島近海M5.4・震度2の時も過去のデータから7例中6例でその後1ヶ月以内に東北地方太平洋側におけるM5以上に繋がっていたと紹介していた。

こうした点に照らせば今回の福島県沖M5.0・震度4は想定の範囲内だったと言えるが、これに留まるかどうかはまだわからない。

というのも東北地方太平洋側にはM6クラスについてのシグナルも複数出ているためである。

10月12日の千葉県北東部M5.3・震度4(その後M5.2に修正)では過去直近の5事例のいずれでもその後関東から東北にかけてのM6以上が起きていた。

また11月05日の奄美大島北東沖M5.0・震度3(その後M4.9に修正)でも過去の8例中6例でその後東北地方や北海道におけるM6以上が発生していたのだ。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。東日本大震災以降、福島県沖深さ20~50kmで発生したM5以上の震源。