181124-010長野県中部群発地震

22日から火山性地震増加の焼岳付近で有感地震が24日朝までに14回


 
2018年11月23日の夜から長野県中部で小規模な地震が多数発生しており、群発地震となっている。震源からすぐ近くには22日から火山性地震の増加が報じられている北アルプスの焼岳がある。

火山性地震増加の焼岳付近で群発地震

11月23日夜から24日07:00までの有感地震発生数は14回に達している。

11月23日19:23 M1.8 震度1 長野県中部
11月23日20:00 M1.9 震度1 長野県中部
11月23日21:18 M2.5 震度1 長野県中部
11月23日22:24 M2.2 震度1 長野県中部
11月23日23:17 M2.1 震度1 長野県中部
11月23日23:47 M2.0 震度1 長野県中部
11月24日00:15 M2.9 震度1 長野県中部
11月24日02:12 M2.1 震度1 長野県中部
11月24日03:00 M2.3 震度1 長野県中部
11月24日03:58 M1.9 震度1 長野県中部
11月24日05:02 M2.8 震度1 長野県中部
11月24日05:34 M2.5 震度1 長野県中部
11月24日06:06 M2.3 震度1 長野県中部
11月24日06:43 M2.2 震度1 長野県中部

長野県と岐阜県の県境に位置する焼岳では11月22日から火山性地震が増加しており、11月23日夜の時点で気象庁は「焼岳 火山の状況に関する解説情報 第1号」を発表、「焼岳では、昨日(22日)09時頃から山頂の北西1kmから2km付近を震源とする火山性地震が増加しています。今後の火山活動に注意してください」と呼びかけている。気象庁による火山性地震発生回数は以下の通り。

11月22日        61回
11月23日00時から16時  29回
11月23日16時から17時  15回
11月23日17時から18時  85回
11月23日18時から19時 299回

焼岳では2017年08月10日に山頂の西側山腹で小規模な噴気が確認されており、今回はこれに続く火山活動である。
 

境峠・神谷断層帯の北端付近、M5.5も

噴火への警戒が必要なのは勿論だが、ここでは長野県中部における地震という観点から見てみることにする。

長野県中部ではしばしば有感地震が観測されており、前回の揺れは11月11日のM3.2・震度2で震源の位置は今回より北東側に離れた場所であった。

2018年には今回の群発地震を除き11回の有感地震が記録されているなど、長野県中部は比較的地震活動が活発な震源と言って良い。

1923年以降、M5を超える地震も14回発生しておりこれまでに最も大きな規模だったのが1967年02月03日と2011年06月30日のM5.4で、後者では震度5強という揺れを引き起こしていた。

最近でも2017年12月06日にM5.3・震度4が記録されており今回の震源付近でも1998年08月12日にM5.0・震度5弱が観測されたことがある。

活断層については今回の震源ごく近くには境峠・神谷断層帯の北端部が横たわっている。境峠・神谷断層帯は平均活動間隔が1,800年~5,200年とされる一方で最新活動時期が約4,900年前~約2,500年前以前であることから今後30年以内にM7.6程度の地震が0.02~13%の確率で発生すると予測されており注意が必要だ。

また、今回の震源に近い場所では1903年にM5.5の地震が発生していたとされている。
 
※画像は気象庁より。
関連URL:【気象庁】焼岳 火山の状況に関する解説情報 第1号