181125-011徳島県南部M4.1・震度3

徳島県南部でM4.1・震度3の地震が発生、M4超えは3年9ヶ月ぶり


 
2018年11月25日の18:23に徳島県南部でM4.1・震度3の地震が発生した。徳島県南部では2018年に有感地震が増加傾向にある他、今回の震源近くで過去に起きてきた地震ではその後南海トラフ関連震源での強い地震に繋がっていた事例もあることから注意が必要だ。

地震増加傾向にある徳島県南部で久しぶりのM4超え

徳島県南部では11月23日にもM2.6・震度1の地震が起きたばかりだが有感地震発生数がそれほど多いというわけではない。1923年以来の有感地震発生数は170回強であり、平均すると年に2回程度の頻度だからである。

それに加えてその内の26回は昭和南海地震の翌年1947年に記録されており、1955年07月27日に徳島県で発生したM6.4・震度4の余震とみられる地震も10回あることからそれ以外の有感地震は更に少ないのだ。

2017年に3回、2016年は2回、M5.1・震度5強が起きていた2015年にも5回しか有感地震が観測されていないことからも比較的地震が少ない震源であることがわかるが、2018年は今回のM4.1が7回目と増加傾向にある。

2018年に地震が増えている震源であるという点が徳島県南部についてまず知っておきたい要素である。

南海トラフとの関連で語られることの多い震源でもある徳島県南部だが、こうした地震増加傾向については専門家の指摘を知っておく必要があるだろう。2018年09月に村井俊治・東大名誉教授がメディア上で「徳島県を中心とした四国」を危険度が高い地域に挙げているのだ。

これは女性セブン2018年09月27日号に掲載されており、村井名誉教授は「徳島県は特に、過去半年間で『1週間のうちに5cm以上の地表の高さ変動』も多数起きていますから、四国の中でも特に危険だと思われます」と語っていたのである。
 

類似事例では1ヶ月後に日向灘M6.7や大隅半島東方沖M5.8も

次に徳島県南部における地震と南海トラフとの関連について見てみることにする。

徳島県南部で05月30日にM3.8・震度2の地震が起きた際、同位置における過去の地震がその後紀伊水道や日向灘、それに鳥取県中部における震度3~4の地震や和歌山県南部M5.4・震度4、島根県西部M5.8・震度5強といった地震に繋がっていたとして南海トラフ関連震源での地震が起きる可能性を紹介していたが、この05月30日の地震についても約半月後に大阪府北部でM6.1・震度6弱の地震が起きていた。

では今回の震源に近い場所ではどのような地震がその後発生していたのだろうか。

深さ40kmであった今回の震源に近く深さまで類似していた地震としては1996年10月31日の徳島県南部M4.0・震度2(深さ54km)と2005年04月21日のM3.5・震度1(深さ45km)が挙げられる。

これらについてその後どのような地震が起きていたか追跡してみるとやはり南海トラフに関連した震源における強い地震に繋がっていたのだ。

1996年の事例では約1ヶ月後に日向灘でM6.7・震度5弱が、そして2005年の事例でも約1ヶ月後に大隅半島東方沖でM5.8・震度4という地震が発生していたのである。

徳島県南部でM4を超えた今回の地震であったが、M4以上の規模としては2015年02月06日のM5.1・震度5強以来3年9ヶ月ぶりであり、その前はと言えば2004年04月06日のM4.0・震度3まで11年も遡る必要がある。

徳島県南部としては珍しい規模で発生したと言える今回のM4.1・震度3がどのような影響を及ぼすのか、徳島県自体における強い地震と南海トラフ関連震源での揺れの双方を注視していく必要があるだろう。
 
※画像は気象庁より。
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