2016年09月29日チリ北部でクジラ打ち上げ相次ぐと報じられる


 
2016年09月にチリの北部でクジラの打ち上げが相次いでいるようだ。

チリ北部で最近、クジラの死骸が打ち上げられるケースが相次いでいるという。エルニーニョ現象による藻類の大量発生が関係しているとの指摘があるということだが、クジラと言えば地震との関連が強く囁かれるため、これまでにどのような相関関係があったのかについて振り返っておこう。

日本でクジラの打ち上げと地震との関係についての情報が広まったのは東日本大震災の直前に茨城県で約50頭のイルカが打ち上げられていた点が大きいと言えるが、当時、その約3週間前に発生していた2月22日のクライストチャーチ地震の2日前にも現地でイルカ約100頭が打ち上げられていたのもよく知られている。

これらから「クジラ打ち上げ=地震」という認識が一般的となったわけだが、因果関係について科学的には証明されておらず、寧ろ無関係だとする説も根強いことを現時点でのベースとすべきだろう。

しかし、4月の熊本地震の際にも数日前に天草市や長崎市で相次いでザトウクジラが定置網にかかるなどの異変を見せていたことがわかり、再びクジラと地震を取り沙汰す機会が増えているようだ。

7月15日にアルゼンチンで、7月21日にチリで70頭と約2ヶ月前にも今回と近い場所でクジラの打ち上げが確認されたが、この時は7月26日にチリでM6.1の地震が発生している。

また日本でも2015年4月に茨城県で約100頭のイルカが打ち上げられ、東日本大震災の2倍の規模だとして大きな騒ぎとなったのを覚えている人も多いだろうが、この時はすぐにではなかったものの5月13日に宮城県沖、また5月30日には小笠原諸島西方沖でM8.5の巨大地震が起きていたのである。

最近でも7月25日に神奈川県横須賀市でのクジラの際にはその2日後に茨城県北部でM5.3、9月13日に茨城県でザトウクジラが見つかった時は数日後に茨城県沖でM5.2、そして9月23日には関東東方沖でM6.5が起きたばかりだ。

東日本大震災や熊本地震をはじめとした幾つかのケースではクジラと地震の関係を肯定したくなるが、その一方で地震が起きなかったまたは距離が離れていたため関わりが不明という事例もそれ以上に存在している。クジラの打ち上げと地震との関連においてはこうした点についても認識しておくことが重要だろう。