181127-009茨城県南部M5.0・震度4

茨城県南部でM5.0・震度4、過去事例後に目立つ関東東北M6以上


 
2018年11月27日の08:33に茨城県南部でM5.0・震度4の地震が発生した。今回の震源付近で過去に起きたM5以上の事例は数多いが、ごく近い場所の10例とその後の国内地震を追跡すると、関東から東北にかけての強い地震が目立っていた。

シグナル出ていた茨城県M5以上

日本国内でM5.0以上を観測したのは11月23日の福島県沖M5.0・震度4以来4日ぶりで、11月としては11月02日のオホーツク海南部M6.1・震度2を除けば今回が5回目であった。

また茨城県南部で有感地震が起きたのは10月17日のM3.0・震度1以来40日ぶりで、同震源におけるM5.0以上としては2016年07月20日のM5.0・震度4以来2年4ヶ月ぶりであった。

今回の地震に関してはシグナルが出ていた。11月02日に紀伊水道で33年ぶりとなるM5以上地震であったM5.4・震度4が発生した際に、過去4回中3回の事例で茨城県におけるM5以上が起きていた、と紹介していたのである。この点に照らせば今回の茨城県南部M5.0・震度4は想定の範囲内であったと言える。

周辺の活断層が引き起こす地震規模

茨城県南部における今回の震源位置付近に目立った活断層は見当たらないが、南側には深谷断層帯や綾瀬川断層を含む関東平野北西縁断層帯が走っている。

これらの断層が30年以内に強い地震を引き起こす可能性はM7.0~M7.9の規模がほぼ0~0.1%の確率、とされているが、平成28年熊本地震や06月18日の大阪府北部地震でも注目を集めた中央構造線が茨城県を経て太平洋側に抜けているとの説もあることから、関東地方における地震の動向については引き続き注意しておく必要があるだろう。

とは言え、今回の震源付近では過去にもM5以上の地震が度々発生している。今回の震源から近い場所では、いずれも深さ40~50km台と今回の震源の深さであった50kmと同様の位置でM5以上が引き起こされてきたのだ。では、それらの地震の後、日本国内ではどのような揺れに繋がってきたのだろうか。

関東から東北太平洋側でのM6に繋がったケースも

最も際立っている点が、その後関東地方から東北地方にかけての太平洋側での強い地震が目立つことだ。茨城県南部で今回の震源付近におけるM5以上が発生した過去の10例についてその後を追跡してみると、10例中5例で1ヶ月以内にM6以上という強い地震を引き起こしていたのである。

2003年03月13日の茨城県南部M5.0・震度4では04月08日に茨城県沖でM6.0・震度2、2014年09月16日の茨城県沖M5.6・震度5弱では10月11日に青森県東方沖でM6.1・震度4といった具合である。

M7クラスが発生していた例もある。1939年09月12日の茨城県南部M5.1の際は10月11日に三陸沖でM6.9、2005年07月28日の茨城県南部M5.0の時は08月16日に宮城県沖でM7.2が記録されていた。

更に、関東から東北にかけてとの関連を強く印象づけるのが1956年02月10日の茨城県南部M5.2である。02月10日の06:55に茨城県南部でM5超えが発生するとそのわずか2時間後、09:02に福島県沖でM6.1・震度3という地震が起きていたからである。

今回の地震でも4日前の11月23日に福島県沖でM5.0・震度4の地震が観測されていたのは前述の通りだが、この時の福島県沖の深さも今回の茨城県南部と同じ50kmとされている。

他にも2018年06月11日に地震調査委員会が房総半島沖でスロースリップによる地震への注意を呼びかけた際、この数日前の06月07~08日にかけて茨城県南部では有感地震が4回も続いていた。

今回の震源付近における過去10例のM5以上地震では1ヶ月以内に関東・東北の太平洋側でM6以上が起きていたケースが5回であったが、これを2ヶ月以内に広げると8例となる。

1954年07月18日の千葉県東方沖M6.4・震度4や1983年02月27日の茨城県南部M6.0・震度4、それに2008年05月08日の茨城県沖M7.0・震度5弱が加わるのだ。
 
※画像は気象庁より。