181128-009青森県東方沖M5.9

青森県東方沖でM5.9・震度3の地震、三陸沖北部地震との関係は


 
11月28日の11:23に青森県東方沖でM5.9・震度3の地震が発生した。青森県東方沖では2018年にM5以上の強い地震が急増中であり、今回の震源周辺で発生する可能性がある三陸沖北部地震への注意も必要だ。

M5以上増加中の青森県東方沖

日本付近でM5.5以上のいわゆるM6クラスが観測されたのは11月05日の国後島付近M6.3・震度4以来約3週間ぶりで、11月としては11月02日のオホーツク海南部M6.1・震度2を含めれば今回が3回目。また東北地方としては10月26日の宮城県沖M5.7・震度4以来1ヶ月ぶりであった。

青森県東方沖では11月24日にもM3.6・震度2の地震を記録していたが、M5を超える地震としては09月11日のM5.0・震度3以来2.5ヶ月ぶりで、M5.5以上のM6クラスとしては01月24日のM6.3・震度4以来10ヶ月ぶりということになる。

青森県東方沖についてまず知っておきたいのは2018年にM5以上の強い地震の発生数が増加しているという点だ。2017年1回、2016年0回、2015年2回と少なかったM5以上が2018年は今回のM5.9で5回目と増えているためだ。

2014年にも青森県東方沖ではM5以上の規模の地震が2018年と同じ5回発生していたが、この時はその後2015年02月17日に三陸沖でM6.9・震度4という強い地震が起きていたことから、今年の一連の地震が東北地方においてどのような影響をもたらすのか、当面の間注視していく必要があるだろう。

なお、今回のM5.9は震源の深さが「ごく浅い」とされているが、青森県東方沖でM5以上を記録した地震のうち、深さ30km以下で前回発生していたのは2010年12月06日のM5.8・震度4。この3ヶ月後に東日本大震災が発生していた点に照らせば、大震災直前と類似した地震が今回起きたと言うことが出来るのである。
 

次の三陸沖北部地震に注意の必要性

今回の震源位置は襟裳岬の南側で下北半島の東側に当たる場所であり、1968年05月16日の十勝沖地震(M7.9)の震源域や同日に青森県東方沖で発生した最大余震のM7.6の震源域に含まれるかもしくは近かった可能性がある。

十勝沖地震は約100年前後の間隔で繰り返し起きる三陸沖北部の地震だが、この三陸沖北部の地震については従来よりも発生間隔が短くなっている可能性があると専門家が指摘しているのだ。

これは東北大学などのグループによる分析をNHKが伝えていたもので、東日本大震災後の地殻変動を調査した結果、三陸沖北部では「およそ8ヶ月間で5年分に相当するひずみがたまり、巨大地震の発生間隔は4年近く短くなった可能性がある」というのである。

前回の三陸沖北部地震であった十勝沖地震からちょうど50年が経過した現在、今回の青森県東方沖M5.9の震源周辺における強い地震への備えが求められていると言えるだろう。

「三陸沖北部の繰り返し発生するプレート間地震」はM8.0前後の地震が30年以内に4~20%の確率で発生すると予測されている。
 

東北地方に出ていた複数のシグナル

引き続き強い地震への警戒が必要な東北地方や三陸沖北部だが、今回のM6クラスM5.9に対してはいくつかのシグナルが出ていた。

直近では11月27日の茨城県南部M5.0・震度4において、震源付近で過去に発生してきたM5以上の地震がその後関東や東北地方の太平洋側におけるM6以上地震に高確率で結びついていたと紹介していた。

また11月05日の奄美大島北東沖M5.0・震度3の地震でも、震源付近でのM5以上8例のうち6例でその後北海道や東北におけるM6以上が発生していたと指摘していた。

更に10月12日の千葉県北東部M5.3・震度4でも同震源でのM5以上事例5例いずれについてもその後関東や東北でのM6・M7クラスに繋がっていたのである。

こうした点に照らせば今回の青森県東方沖M5.9は想定の範囲内であったと言える。
 
※画像は気象庁より。