181130-009ニュージーランドクジラ大量死と地震

クジラ大量死のニュージーランドで11月30日までに発生している地震は


 
11月24日に大量のクジラが打ち上げられたとして注目を集めていたニュージーランドでその後中規模の地震が散発的に発生している。過去の大量打ち上げとその後の強い地震までの間隔はどの程度の日数だったのだろうか。

ニュージーランドで中規模地震

ニュージーランドでは大量のイルカが海岸に打ち上げられ145頭が死亡したと報じられていたが、他にも複数の箇所でクジラの打ち上げが見られたとの情報も出ていたことから、今後の強い地震に対する懸念が生じていた。

ニュージーランドのすぐ西側に位置するオーストラリア南東部でも11月28日にクジラ28頭の死骸が打ち上げられたとも伝えられていることから地震への関心は当面の間衰えないだろうが、30日日本時間15時現在、これまでの数日間でニュージーランドでは既に数回、中規模な地震が発生している。

11月25日08:42 M5.8 ニュージーランド(南側)
11月25日15:14 M5.6 ニュージーランド(北側)
11月26日18:57 M4.9 ニュージーランド(南側)
11月28日22:00 M4.4 ニュージーランド(南側)
11月30日13:17 M4.4 ニュージーランド(南島)
※日本時間

震源の深さはニュージーランド北側で起きたM5.6のみ37.5kmで南側のほぼ同じ位置で観測された3回の地震と南島内陸部で記録された1回はそれぞれ深さ10kmと浅い位置で発生した地震であった。
 

大量打ち上げと強い地震の間隔は

過去、強い地震の直前にイルカやクジラの大量打ち上げが見られていた事例では、その後地震発生までにどの程度の日数があったのだろうか。

最も短かった例としては2011年02月20日にニュージーランドでイルカ100頭が打ち上げられた際、2日後にM6.1のカンタベリー地震が起きていたケースが挙げられる。

海外における事例は前回、今回のクジラ大量死を取り上げた際に紹介したが、日本国内の事例でも直近で地震に繋がっていた例がある。東日本大震災と熊本地震である。

東日本大震災の前に茨城県の海岸にイルカ約50頭が打ち上げられた事例が03月11日の1週間前に当たる03月04日であり、2016年の平成28年熊本地震直前のクジラが04月14日の前震から10日前に熊本県天草でザトウクジラが定置網にかかり、06日前の04月08日に長崎県天草市でザトウクジラ打ち上げといった間隔であったのだ。

一方、若干日数が経ってから地震が発生した例としては2015年04月10日に茨城県でイルカ100頭以上が打ち上がった時に約1ヶ月後の05月13日宮城県沖でM6.8・震度5強が、また05月30日に小笠原諸島西方沖でM8.1・震度5強が起きていたケースがある。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。