181204-009房総半島南方沖M4.6

相模トラフ沿いの房総半島南方沖で1年半ぶりの有感地震が発生


 
12月04日の15:06に房総半島南方沖でM4.6・震度2の地震が発生した。相模トラフ沿いで起きた地震で房総半島南方沖としては1年半ぶりの有感地震となる。今回の震源付近で過去に記録されてきた地震にはその後2つの傾向が見られるようだ。

相模トラフ沿いの房総半島南方沖で1年半ぶりの地震

フィリピン海プレートと北米プレートの境界にあたる相模トラフ沿いで起きたと見られることから注目を集めるだろうが、もう一つ、房総半島南方沖については今回の地震が1年半ぶりの有感地震だったという点についても知っておくべきだろう。

房総半島南方沖で前回震度1以上を観測したのは2017年05月28日のM3.9・震度1。またその前は2016年11月23日のM4.5・震度2であり、ここ数年有感地震の発生数は少ないのである。

相模トラフでは首都圏を直撃する大地震が逼迫していると言われ、最近では1703年にM8.2の規模で発生した元禄関東地震と同じタイプの巨大地震が取り沙汰される機会が増えている。

2017年09月にはNHKが「関東南部の巨大地震『元禄型』発生が近づいているおそれ」として取り上げていた他、2018年09月にも新聞が「9世紀に関東でM8地震」として、平安時代に関東地震が起きていたことが地層からわかったと報じたばかりだった。

元禄関東地震の震源は今回の震源から北西に位置していたと考えられているが、他にも房総半島南方沖のすぐ北側にあたる千葉県南東沖では1923年の大正関東地震(関東大震災)の翌日、09月02日にM7.3の余震を引き起こしていた。

相模トラフについては現在、「相模トラフ沿いのM8クラスの地震(M7.9~M8.6)」が30年以内にほぼ0~5%、また「プレートの沈み込みに伴うM7程度の地震(M6.7~M7.3)」が70~80%という確率で発生すると予測されている。
 

少なくなかったM7クラス地震への繋がり

こうした大地震や巨大地震への備えと心構えは当然必要だが、では今回の震源付近がこれまでに揺れたケースではその後どのような地震が発生し、何らかの傾向は見られていたのだろうか。

深さ60kmだったとされている今回の震源に近い場所で過去に起きてきた8つの地震についてその後の国内発震状況を追跡したところ、大きく2つの特徴が見られた。

まず2週間以内に関東から東北にかけての一帯でM5以上が記録されていたケースが8例中5例と多かった点である。

1929年の事例では4日後に三陸沖M5.5、1934年の際には9日後に岩手県沿岸北部でM5.0といった形で東北地方に繋がっていた例もあるものの、1934年のように4日後に茨城県沖でM5.2とM5.1が連発したり1996年のように4日後に千葉県東方沖でM5.3が発生するなどごく近い場所における強い地震に波及していたケースも目立ち、比較的最近である2004年の時にも13日後に茨城県沖でM5.1が起きていた。

2つ目の特徴として房総半島南方沖の今回の震源に近い場所が揺れた際には、その後2ヶ月以内にM6.5以上のいわゆるM7クラスが発生していたケースが少なくなかった点が挙げられる。

1934年には13日後に硫黄島近海M7.1、1996年には3日後に小笠原諸島西方沖M6.6といったように直後に揺れていた例の他、1929年と1960年の事例ではそれぞれ約1ヶ月後に三陸沖でM6.5とM7.2が記録されていた。

更に2004年の際には房総半島南方沖でM4.5が観測されてからわずか8時間後に釧路沖でM6.9という強い地震が起き、その1ヶ月後に今度は関東東方沖でM6.8とM7クラスが2回発生していたこともあるなど、8つの事例中5例でその後のM6.5以上に繋がっていたのである。
 
※画像は気象庁より。