181205-009ニューカレドニアM7.5大地震

ニューカレドニアでM7.5大地震、過去事例とその後の国内地震傾向は


2018年12月05日の日本時間13:18にニューカレドニアでM7.5の大地震が発生した。M6.0、M7.5そしてM6.6と強い地震が続いており、震源の位置も微妙に異なるようだ。それぞれにおける過去の事例とその後の日本国内地震とは。

12月に再びM7以上大地震増加

現地ではすぐ近くで15:43にもM6.6の強い地震が起きた他、日本時間19:00までにM5以上が16回も観測されるなど地震活動が活発化している。

世界におけるM7以上の大地震としては今回が14回目に当たるニューカレドニアM7.5だが、M7以上としては12月01日にアラスカでM7.0が起きていたことからわずか4日ぶりの大地震ということになる。

01月10日のホンジュラスM7.1と01月14日のペルーM7.1それに01月23日のアラスカM7.9や、08月19日のフィジーM8.2、08月22日のベネズエラM7.3、08月24日のペルーM7.1それに08月29日のニューカレドニアM7.1など短期間の間に集中する傾向もあることから、M7以上大地震が更に続発する可能性も念頭に置いておく必要があるだろう。
 

ニューカレドニアで続く強い地震

バヌアツの南側、フィジーの西側に位置するニューカレドニアでは2018年に強い地震が相次いでいる。今回の震源の東側では前述の08月29日M7.1や09月11日のM6.3が起きており、今回のM7.5震源から比較的近い場所でも10月16日にM6.3とM6.4が連発していたのである。

これらの地震はいずれも震源の深さが10~20km程度であり今回のM7.5とM6.6の10kmと同等であることから関連性は否めない。

ニューカレドニアでM7.5を超える大地震が観測されたのは1995年05月17日のM7.7以来23年ぶりであり、それ以外では1901年のM7.9と1920年のM8.1、1928年のM7.6程度であることから今回のM7.5が現地でも極めて規模の大きな地震であったことが窺える。

関連は不明だが11月24日にニューカレドニアの南に位置するニュージーランドで145頭のクジラ大量死が、その後も11月28日のオーストラリア南東部でクジラ28頭、11月30日に再びニュージーランドでクジラ50頭と打ち上げと大量死が続いていることも思い出しておく必要があるだろう。
 

震源位置から日本国内の発震傾向は

では今回の地震における震源位置ではその後どのような場所での地震に繋がっていく傾向性があるのだろうか。

今回の地震はインド・オーストラリアプレートと太平洋プレートの境界付近で発生したが、M7.5が境界上、その直前に起きたM6.0がオーストラリアプレート側、そしてM7.5の2時間後に観測されたM6.6が太平洋プレート側、とプレートをまたがって複数の強い地震が記録された形であるため、それぞれが及ぼす影響について見ていく必要がある。

まずインド・オーストラリアプレート側で起きた強い地震としては2017年10月31日から11月20日にかけてM7.0を含むM6.5以上が4回立て続けに発生していた事例が直近である。

この時、過去の地震を調べたところ和歌山県北部M6.3や紀伊水道M5.8、三重県南東沖M5.8など南海トラフに関連した震源における地震が目立っていたと紹介したところ、2017年11月09日と16日に八丈島東方沖でM5.9とM6.0、また12月20日に九州地方南東沖でM5.2が起きていた。

次に今回のM7.5本震の震源であったプレート境界上ではこれまでにM6.5以上が数回観測されているが、最も注目すべき点は東日本大震災直前に2度の地震を引き起こしていたことである。

2010年12月25日にM7.3、2011年01月14日にM7.0の大地震が共に今回同様浅い位置で見られていたのだ。

他にも1926年の事例ではニューカレドニアで08月25日にM7.0が起きるとその11日後に青森県東方沖でM5.9が発生したケースもあるなど顕著ではないが東北地方太平洋側における強い地震との関連性に疑いが残る。

最後に太平洋プレート側で起きた地震の事例として挙げられるのが2018年10月16日にM6.4とM6.3が連発した際である。

この時もプレート境界のすぐ側ではあったが、過去の事例から太平洋プレート側で強い地震が起きた場合、その後7例中7例で南海トラフに関連する震源でのM5以上に繋がっていたと指摘したところ約半月後の2018年11月02日に紀伊水道でM5.4が起きていたのだ。

ニューカレドニアにおける地震活動を注視していく必要があるが、M6.0の前震とM7.5の本震、それにM6.6の余震がインド・オーストラリアプレート側からプレート境界付近を経て太平洋プレート側へと東に移動する形となっているが、それぞれの傾向性から南海トラフ関連と東北地方太平洋側での強い地震に注意しておく必要があるだろう。
 
※画像はU.S. Geological Surveyより。