181206-009東海道南方沖浅い震源と関東地方での強い地震

関東地方につながる傾向の東海道南方沖・浅い震源でM4.3・震度1


 
12月06日の04:51に東海道南方沖深さ10kmの位置でM4.3・震度1の地震が発生した。東海道南方沖の浅い震源における地震はその後関東地方での強い地震に繋がる傾向があるため、首都圏では注意が必要だ。

関東に繋がる傾向ある東海道南方沖浅い震源

東海道南方沖で有感地震が観測されたのは01月27日のM4.3・震度1以来およそ11ヶ月ぶりであった。この時、速報値をベースに「およそ4ヶ月ぶり」の地震と指摘していたが、気象庁の震度データベースによると2014年08月以降、東海道南方沖では有感地震が記録されていなかったことから約3年5ヶ月ぶりの地震ということになり、今回の地震はそれから11ヶ月ぶりということで比較的珍しい地震が起きたということが出来る。

2018年01月の際にも「東海道南方沖の浅い震源における地震後に関東地方が強く揺れるという傾向」として紹介していたが、今回改めて気象庁の震度データベースを元にその後の傾向を追跡してみると、やはり東海道南方沖浅い震源の地震はその後関東地方に影響をもたらす可能性があることがわかった。

東海道南方沖で1923年以降に記録されてきた有感地震約100回のうち、深さ30km以下で起きていたのはわずか6回。これらのうち3回で、関東における目立つ地震がその後発生していたのである。
 

東海道南方沖後に関東で起きた強い地震の事例

1977年12月11日に東海道南方沖(深さ0km)でM5.2・震度1が起きるとその6日後に茨城県沖でM5.6・震度4。また2013年02月18日に東海道南方沖(深さ24km)でM4.8・震度1が起きた際には翌日に千葉県東方沖でM5.6・震度3が発生しそれから6日後に今度は栃木県北部でM6.3・震度5強が観測されていた。

更に1992年01月07日に東海道南方沖(深さ28km)でM5.0・震度1が発生された時には埼玉県北部や茨城県南部でM4を超える地震が起きた後、02月02日に東京湾でM5.7・震度5である。

この1992年の事例では東海道南方沖から3日後に埼玉県北部でM4.0・震度1が観測されていたが、埼玉県北部は有感地震がそれほど多くなく、年に数回程度である。だが、前述した東海道南方沖における前回の浅い地震だった2018年01月のケースでも10日後にM4.2・震度2が起きていたのである。
 

伊豆・小笠原や南海トラフとの関わりは

東海道南方沖における浅い場所での地震は、その位置から南海トラフや伊豆方面への波及という面についても知っておきたいと思う人は多いだろう。そこで、東海道南方沖浅い地震過去6例について、その後の南海トラフと伊豆での地震に繋がっていた例を紹介しておくことにする。

まず伊豆・小笠原方面への影響だが、東海道南方沖後にM6を超える地震が起きていたケースが複数確認された。

1977年12月の際には東海道南方沖から10日後に硫黄島近海でM6.0・震度3が発生、それから3週間後に伊豆大島近海でM7.0・震度5という大地震が引き起こされていた。

また1992年01月の事例でも東海道南方沖の13日後に小笠原諸島西方沖でM6.6・震度2。2013年02月と2018年01月の時もそれぞれ約2ヶ月後に三宅島近海M6.2・震度5強と八丈島東方沖M5.8・震度3という地震が発生していた。

次に南海トラフについてはそれほど強い関連性は窺えないものの、2013年02月の事例では翌月に日向灘でM5.2・震度3を含む3回の有感地震が起きていた他、東海道南方沖から約2ヶ月後に淡路島付近でM6.3・震度6弱という揺れが観測されたことがある。

地震の規模としては大きくなかったが、東海道南方沖の直後に発震していたこともある。1975年12月には2日後に大隅半島東方沖でM4.6、1977年12月には11日後に三重県南東沖でM4.0、2002年03月には1週間後に安芸灘でM4.7といった具合であり、直近で南海トラフに影響を及ぼす可能性も否定はしづらいと言える。
 
※画像は気象庁より。